大阪ことば磨き塾は、雨男雨女ばかり | 村上信夫 オフィシャルブログ ことばの種まき

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元NHKエグゼクティブアナウンサー、村上信夫のオフィシャルブログです。

秋雨が、さしもの猛暑を和らげてくれた。

だが、雨のせいか、大阪ことば磨き塾の出席は少な目。

だが、久々参加の3人が来てくれた。

 

嬉しいことばコンクールのお題も「雨」にした。

みんなのプレゼンを聞いていたら、雨男雨女ばかり。

だが、嬉しいことばで雨を伝えてくれた。

「旅先で雨が降ると、その町の匂いが感じられる」

「雨音が好き。雨の日は周囲の色も変わる」

「雨の日、両親が思い出話を聞かせてくれた」

「忙しい母が、雨の日は穏やかにしていた」

「雨の降り方に雨が感情を持っているように思う」

「雨女で雨が降るたびに嫌だったが、

 畑仕事をするようになり雨の有難みがわかった」

「幼い頃の雨の日、自分のいろんな感情が出てくるのがわかった」

「ショートエッセイ書き始めたら、心の梅雨が終わった」

雨が聞いたら、喜びそうなことばばかり。

 

恒例の嬉しいことば辞典作り。

嬉しくないことばは、余計な干渉をして勝手に型にはめようとする。

断定的で否定的で一方的だ。遮断してしまう。

それを、こうしたらどうかなと提案をし、こういう言い方したらいいなと自己納得型にしていく。肯定的に、婉曲的な言い方をする。

「そんなことも知らないのか!」を「もっと教えてほしいんだね!」

「何回、同じことを言わせるんだ!」を「何回も言ってほしいんだね!」

「面倒なことに巻き込まれやすい」を「面倒見がいいんだよ!」

ななだか松岡修造さんの顔がちらつく(笑)。

 

この日、出色の言い換えが出た。

段取りがうまく行かず相手からメールに「バカ」と書かれて意気消沈。

言われた相手のことを考えもせず、すぐ口にしてしまう「バカ」。

嬉しくないことばの代表的な「バカ」。

それを「教え甲斐がある」と言い換えたらどうかと提案があった。

一同納得。一同感心。

 

大阪ことば磨き塾は、第13期が修了。

第14期が、10月29日(月)からスタートする。

継続申し込み、新規申し込み受付中!

 

(新井有美さんは、11回目の皆勤賞。

嬉しいことば大賞も2期連続)

(大北いずみさんは、初の皆勤賞)

(福知山市から来る山下智恵子さん。

2期連続皆勤) 

(石井珠子さんは、事務局も引き受けて

万事遺漏なきマネージメント)

(ダブルブッキングを解消して、久々参加の柊さん)

(丹波市に旋風起こす仲摩さんも久々参加)

(ポップオペラ歌手で、文楽の竹本織太夫夫人でもある

増田いずみさんも久々参加)