村上信夫 オフィシャルブログ ことばの種まき

元NHKエグゼクティブアナウンサー、村上信夫のオフィシャルブログです。


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きょうは、小雨の鎌倉に行ってきた。

「女子の武士道」や「女子の教養(たしなみ)」の著作がある

作家の石川真理子さんと対談してきた。

来年1月1日発売の「月刊清流」の対談なので、2人とも和服姿。

石川さんは、桃色の江戸小紋。ボクは、一張羅の大島紬。

旧知の朝比奈恵温住職にお願いをしたところ、

北鎌倉・浄智寺の離れを快く使わせてくださった。

 

石川さんの祖母は、米沢藩士の娘として、明治22年に生まれ、

厳格な武家の躾を受けた。

教養、立ち居振る舞い、ことば使い・・・、品格が満ち溢れた人だった。

その祖母に、12歳まで薫陶を受けた石川さんは、

いまの世の人に、生きていく心づもりを伝えている。

心づもりとは、

先人の魂を敬い、未来の人のために祈りながら、今この時を真摯に生きる・・・それが女子に限らず、人としての教養(たしなみ)だと。

 

石川さんも薫陶を受けながら、反発した時期もある。

ことば使いや振る舞いが、他の人たちと違うことに違和感を覚えて、

苦しかった。男女は対等であるべきとウーマンリブに傾倒したこともある。だが男性に敵うわけもなく、疲れていった。叱られてションボリし、些細なことでクヨクヨし、自己肯定出来なかった。

挙句の果てに、どんな時も毅然としていた祖母を思い出した。

 

祖母の朝の挨拶は、「きょうも命がありましたね」。

命があることを当たり前と思わず、

毎朝、無事目覚めたことにすら感謝をしていた。

過去を後悔したり明日を憂えるより、

きょうを懸命に生きよと教えてくれた。

「みっともない」「恥ずかしい」生き方を戒められた。

「ハイ!」という返事に、その人の全てが現れると諭された。

人の話は、全身で聞くものだと教えられた。大事なことは、目に見えるものや耳に聞こえる向こう側にあると思って、感受性と経験と知識を総動員して耳を傾けるものだと。

人からどう見られるかはどうでもいいこと。

人にこうあるべきとも求めないこと。

要は、自分がどうあるべきかを意識すればいいのだ。

 

しかしながら、現代は、祖母の時代のように品格のある人は少なくなった。自分を棚上げし、他人を否定批評する人が横行している。日本人が大切に育んできた「和の心」が揺らいでいる。

だからこそ、今、先人の遺伝子を次世代に受け継がねばならないのだ。共感することの多い、実り多い対談だった。

 

          (撮影・中川真理子)

(鎌倉・浄智寺門前)

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