村上信夫 オフィシャルブログ ことばの種まき

元NHKエグゼクティブアナウンサー、村上信夫のオフィシャルブログです。


テーマ:

朗読をテーマにしたドラマが、

果たして成立するのかと思っていた。

十分成立するどころか、ハマっている。

NHKドラマ10『この声をきみに』は、

うだつの上がらない数学教師が、

朗読と出会って変わっていく様子を描く。    

竹野内豊さんが、珍しく「カッコ悪い男」を演じている。

竹野内さん自身、演じていて歯がゆく応援したくなる男だったという。

 

脚本の大森美香さんは、母が朗読ボランティアをしていて、

それを聞くことが大好きだったこともあって、

《朗読》はいつか描いてみたいと願っていた。

文章を声に出して読むだけの《音読》と違い、

《朗読》は読み手の声と心を使って

聞き手に何かを伝える、喜ばせたいという想いが必要だ。

ひとりよがりでは出来ない。

 

主人公は不器用な数学者。偏屈で、会話も苦手。

学生にも人気がなく、妻にも愛想を尽かされているが、

《朗読》を学ぶことで、人とのつながりを再認識していく。

最初は、朗読を小馬鹿にしていたのだが、

長年、心にぽっかり空いていた穴が、

朗読の声によって埋まったような気がした。

ことばが身体に染み込んでいく感覚を味わう。

伝えたい気持ちが伝わると嬉しいと、素直に思えた。

SNSの普及によって、声なしで意志のやりとりをすることが

当たり前になった今だからこそ、

声を聞くことでふいに心が緩まったり、胸が高鳴ったり、

涙が出たり、そんな感覚を新鮮に味わえるのが朗読だ。

 
ボクも「いい声ですね」と言われると素直に嬉しい。
この「いい声」とは、
聴きとりやすく響きがいいという意味だけではないと思う。
その人の人生観が滲み出て、人の心にスーッと溶け込んでいき、
安心出来るような声をいうように思う。
辛いことや理不尽な経験も、「声」に影響を与える。
そういう「声」が、ぽっかりを埋めてくれるのだ。

 

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