全力で聴いてくれた | 村上信夫 オフィシャルブログ ことばの種まき

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元NHKエグゼクティブアナウンサー、村上信夫のオフィシャルブログです。

全力で聴いてくれたから全力で話した。

きょうは、横浜市青葉区社会福祉協議会からの依頼で、

「お話し相手ボランティア養成講座」の講師を務めてきた。

午前中の2時間たっぷり使って、「全力で聴く」というテーマで話した。

有難いことにキャンセル待ちが出るほどの盛況だった。

参加者が全力で耳を傾けている空気が伝わってきたから、

ボクも2時間全力投球。途中から上着も脱いで熱弁。

 

●聴くためには「聴かないこと」。

 矢継ぎ早やに質問しない。沈黙を恐れない。

 相手の入り込む隙間を用意する。

●全身を耳にして聴く。

 前のめりのしぐさも大事。肯定的な相づちも大事。

 キーワードを聞き洩らさない。キーワードをリピートする。

●第一球にどんな球を選ぶか。

 短く簡潔に聞きたいことから聞く。

 構えすぎず、ふわりと相手の懐に入る感じもいい。

●インタビューとはインターをビューすること。

 心の扉を開けるにはどうしたらいいか意識する。

 そのためには、自分の心の扉も開いておく。

 

ワークショップもするつもりだったし、絵本も読むつもりだった。

なのに、気がついたら2時間しゃべり詰めだった。

「音楽を体で感じるように、言葉が身体中を駆け巡りました」と嬉しい感想を聞かせてくれた女性もいた。彼女自身も、20年の会社勤めを辞め、バイクで全国を駆け巡っているらしい。

心が風邪をひいていたという女性。はにかみながら、「来てよかったです。自分に嬉しいことばをかけていくようにします」といい笑顔で語ってくれた。

実の母の介護に追われ、なかなか母に嬉しいことばをかけられないと打ち明けてくれた女性。「少しずつ少しずつにですね」と励ました。

「参加目的を超えた得ることの多い内容だった」

全力で聴いてもらえたから、自分でも内容の濃い話が出来たと思う。

みなさんには、「お話し相手」というより、「聴き相手」になってほしい。