比叡山で廃墟探索してきた | SUNNY HOLIDAY

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比叡山山頂には行かない.

今回の登山目的は,比叡山空中ケーブル高祖谷駅跡を調査しに行くことだ.

比叡山空中ケーブルは,現在,京福電気鉄道によって運営されている叡山ロープウェイの前身となったロープウェイ.
ケーブルやら空中ケーブルやらロープウェイやら名称がややこしいが,
ロープウェイ(現在の呼称)=空中ケーブル(ロープウェイの昔の呼称)」
であり,“空中ケーブル”という名称だが“ケーブル”ではなく,“ロープウェイ”である.
 
とりあえず,比叡山に登らないと始まらない.
叡山電車の修学院駅で下車し,徒歩15分程で,登山口に到着.
 
 
久しぶりの登山だ.
前回の登山は,2017年に愛宕ケーブルの廃線跡調査で愛宕山に登ったときだ.
オイラが登山をするのは,ほとんどが,ケーブルカー廃線跡調査のためだ.
 
さっさとテンポよく登ります.
 
登山道は所々荒れてはいるが,だいたいは歩きやすい道だった.
どちらでも行けそうな微妙な分岐点には,登山ルートを分かりやすく描いた看板が木にくくりつけられており,迷うことはなかった.
 
 
 
途中からは,京都一周トレイルの東山コースと合流する.
この道標を見ると安心する.
 
 
眺望もなかなか良いものだった.
 
 
ひたすら登り続け,登山口からちょうど1時間で,ケーブル比叡駅に到着.
だいぶ早足で登ったなぁ.
登山道ですれ違ったのは鹿1匹のみで,人間とは誰とも会わず,寂しい登山でした.
 
汗の量が半端ない!
パンツまでビチャビチャで小を漏らしたみたいになっている.
衣服の大部分が濡れており,不快感も半端ない!
 
 
一応,ここまで来ましたよってことで記念撮影↓
 
 
さて,ここからが本番.
ここから,比叡山空中ケーブル高祖谷駅跡を探しに,登山ルートを外れなければならない.
平地の廃線跡調査とは違い,ケーブルカーの廃線跡調査は,遭難する可能性もゼロではない.
オイラは,ケーブルカー廃線跡調査を行う際に,自分自身とこの1点を約束している.
・道が分からなくなれば分かる所まで引き返す
不安な状態で奥まで進むと痛い目に遭うからな.
 
 
ケーブル比叡駅の後方(展望エリアと反対側)にある,如何にも怪しいこの道を行く.
 
 
ちょうど上空に,現行線の叡山ロープウェイが通っている.
 
 
しばらく行くと,立入禁止の看板があるが,ここを行く.
 
 
こんなもん,全てが自己責任.
道が合っているか不安になったり(そもそも登山ルートから外れているのだが),少しでも危険を感じたら引き返すのが大鉄則.
廃線跡調査のために訪れているのだが,一番大切なのは,無事に下山することだからな.
 
 
この立入禁止エリアを入っても,しばらくは人が通ったような跡があった.
 
 
10分程進むと,大きな倒木がある.
 
 
事前調査で,“廃線跡に辿り着くまでに倒木が1箇所ある”という情報は得ていた.
もしかして,これのことか?
こんなん,どうやって進めばいいんだ….
 
ここで5分程悩み,一旦引き返すことにした.
引き返した場所でもう一度方角を確認,やはりあそこを通るしかない,決心して再度倒木現場へ向かった.
この倒木をくぐり,5分程歩くと,突如,コンクリート造りの建築が姿を現す.
 
おおお,これが,オイラが探していた,比叡山空中ケーブル高祖谷駅跡だ.
す…すげぇ….入口がオシャレだ.
 
 
なんてったって,このコンクリート建築は,昭和3年に建てられたもの.
 
すぐ横に,変電所跡なのか,切符売り場や待合室跡なのか,分からないが,比叡山空中ケーブル関連の物と思われる廃墟物件があった.
 
はぁ・・・すごいなぁ・・・.
昭和3年のものが,多少は朽ちていようと,長年の雨や風や雪に耐え,今もなお同じ場所に佇んでいる.
感動もんだ.
 
 
さて,廃線跡を満喫したら,来た道を忘れないうちに早く戻らなければならない.
登山ルートを外れている場合は,写真を撮ったり感動の余韻に浸っているうちに,来た道が分からなくなるということがあるからな.
 
 
無事に現行線のロープウェイの駅まで戻り,せっかくなので,帰りは叡山ケーブルで八瀬比叡山口駅まで降りることにした.
 
自力で汗だくになりながらほぼ山頂まで登って,しかし山頂には行かず,ケーブルカー跡だけ見て,帰りは叡山ケーブルであっさり下山・・・ってオイラは何をしているんだ(笑)
 
 
これが,八瀬比叡山口と比叡山山頂付近を結んでいる,叡山ケーブル↓.
そうそう,この塗装,いかにも京福電車ってかんじなんだが(笑)
たった9分で八瀬まで下山.
 
八瀬比叡山口駅で帰りの電車を待っていると,運良く,“ひえい”が入線してきた!
おお,コイツか!新入りのヤツは!
すごい顔していますねぇ.
 
 
これで出町柳まで帰還.
 
顔が焼けすぎてヒリヒリする以外は至って元気だ.
京都一周トレイル東山コースも最後のケーブル比叡まで行けたしな.
昨年,伏見稲荷から銀閣寺辺りまでは歩いたので,これでほとんど東山コースは制覇したゾ♪