国際情勢・経済のニュース -3ページ目

国際情勢・経済のニュース

国際情勢や経済、ITなど社会で話題になっているニュースを取り上げて、自分の視点を加えながらお伝えしています。

月に洞窟

 『2024年7月17日、中国メディアの中国新聞網は、月面に開いた縦穴が巨大な地下洞窟につながっていることが最新研究でわかったと報じた。

    記事は、国際的な学術誌「ネイチャー・アストロノミー」にこのほど、月面上に存在する縦穴から地下洞窟へと進入できる証拠を発見したとする科学論文が掲載されたと紹介。

 この研究は月の地質に対する人類の認識を深めるとともに、月面基地を設置する上で理想的な場所になる可能性があると伝えた。

 報道によると、論文を発表したのはイタリアのトレント大学などの研究チーム。
 地下洞窟の長さは30~80メートル、幅45メートル、地表からの深さは150メートル前後と推定され、厳しい寒暖差などから身を守る上で最適の場所だという。

 この件について、中国のネットユーザーは「月には無限の秘境が隠されているのか」「この穴は中国の嫦娥の家で飼っているウサギが開けたものだから、他人は勝手にいじらないで」「洞窟の中にはかつて存在したかもしれない人類の技術があったりして」「ニキビが破れたみたいだ」「これは月のへそかもしれない」「宇宙人の基地かな」といった感想を残している。(翻訳・編集/川尻)』

 最近、月への探索が注目されている。  
 
 最近、中国が月の裏側から地表サンプルを初めて持ち帰ったという大きなニュースがあった。
 月の裏側は地球から直接コントロールできないから、より難易度が高い科学技術が必要となるのだ。

 中国宇宙競争にも力を入れているからね。  
 そんな月に国際的な学術誌「ネイチャー・アストロノミー」から新たな報告があったようだ。

 それは月に地下洞窟があり、その洞窟の長さは30~80メートル、幅45メートル、地表からの深さは150メートル前後というニュースだ。

  深さ150mって、けっこう深いよね。
  その洞窟月の表面の厳しい寒暖差などから身を守る上で最適の場所という。

  人類が月への移住が現実味を帯びてきた時、そのような洞窟は貴重なものとなるのかもしれない。  
  かつてはうさぎがいたなんて神話がある月も、科学技術が発達して今では新しい発見が続々と出てくるんだろうね。
             

犬の結婚式

 『中国では今、ペットの結婚式が増加している。調査会社によると、中国都市部では2023年時点で約1億1600万匹以上の犬や猫が飼育されている。業界は2023年のペット関連支出額が、380億ドル(約6兆円)を超えるとみている。

 ゴールデンレトリバーの「ブリー」と「ボンド」は、飼い主や犬の友達らが見守る中、夢のような結婚式を挙げた。
「新婦」ブリーは飼い主とバージンロードを歩き、「新郎」ボンドと愛を誓った。

 ブリーの飼い主であるライ・リンさんは「人間が結婚式を挙げるなら、犬だってできる」と当たり前のように話し、「だから2人と2匹が参列する、ブリーとボンドの結婚式を計画した」

 挙式に関連するものも売れる。上海でペット向けのパン屋を営むヤン・タオさんは、「最初はかなり驚いたが、犬との絆はとても大切で価値があると思った。実際、多くの注文を受けている。誕生日やウェディング用ケーキもあるが、多くは休日向けだ。飼い主が犬と遊びに出かけるときに、ケーキを注文している」とし、犬用のウェディングケーキは、ここ数年で一般的になったと話していた。 (ロイター/よろず~ニュース編集部)』


 中国のペットビジネスは規模が大きいね。

 ダントツはアメリカで、10兆円を超えているようだけど、2番目が中国らしい。
 ちなみに日本のペットビジネスは2兆円規模らしい。

 「寝そべり族」などという言葉が登場しているように、大卒など高学歴でもプレッシャーや就職機会に恵まれず、中国の都市部では大きな問題も発生している。

 そんな中国だが人口に比例して富裕層も多く、ペットを飼う人も多い。
 貧富の差が大きいからね。  

 田舎のように番犬としての役割があるのではなく、純粋に家族として受け入れる人達が増えている。  家族と同様の扱いだから、犬の結婚式という発想も自然なのだろう。

 上海でペット向けのパン屋を営むヤン・タオさんが登場しているが、上海の大都市だとペット専門のパン屋で商売が成り立つんだなとビックリ。

 飼い主が犬と遊びに出かけるときに、ケーキを注文しているらしい。
 ペットの誕生日ケーキなどもけっこう需要があるみたいだね。

 犬の顔をケーキで再現したりするようだ。  本当に家族だよね~。
  犬用のウェディングケーキは、ここ数年で一般的になったと書いてあるので、上海では犬の結婚式はそこまで珍しくもなくなってきているのだろう。

 だけど、中国でも都市部と農村部では全く生活様式が違うので、中国一般的な変化とは言えないだろう。

 このニュースを読んでちょっと気になった点が2点。
 先ず、犬が結婚したと言っても飼い主が違えば住む場所も違うわけだろう。 犬は結婚してどんなメリットがあるのかな? 生活はあまり変わらないんじゃないかな??

 それと犬同士は結婚したけど、お互いの飼い主が仲が悪くなったり、遠くに転勤なったりした場合、結婚した犬達も離れ離れになってしまうのでは?

 ただ、メリットもありそうだ。
 犬同士が結婚すれば当然飼い主同志、会う機会も多くなるだろうし、もしかしたら飼い主さんたちも結婚ゴールになるかもしれない。 犬という共通の趣味?もあるからね。

 ペットを飼う人は多いけど、ある程お金を持っている飼い主でないとこうしたビジネスを利用するのは難しいだろう。

 田舎ではペットフードをわざわざ買う人は少なく、人が食べているものと同じものか、残り物を与えるところも多いはずだ。

 中国一人っ子政策を進めていたが、労働力低下などで2015年に方針を転換した。
 だけど、中国人で普通の家庭では子供の教育資金がかかることを考慮して、一人っ子政策を解除してもそんなに何人も子供を産むような感じになっていないとも言われている。

 そんな家庭では子供ほどお金がかからないペットになびいているのかもしれないね。
 

渋沢栄一新紙幣とネパールの関係

 『東京(CNN)日本で3日から流通が始まった新紙幣。その原産は予想外の場所だった。明るい黄色の花をつける紙の原料ミツマタは、ネパールのヒマラヤ山脈のふもとの山岳地帯で生産されている。

   新紙幣は日本人の財布に収まる前に、陸と海を何千キロも旅して数カ月かけ、日本にたどり着いていた。 富裕国日本への現金の材料の提供は、世界最貧級の国ネパールで、農村に新たな収入源をもたらす可能性を秘めている。

 製紙会社「かんぽう」の松原正社長は、ネパール日本経済に貢献してくれたことに感謝すると述べ、ネパールがなければ日本は機能しないと語った。

 長い旅 灌木(かんぼく)から紙幣への道のりは、ネパールのヒマラヤ山脈のふもとから始まる。農業ではなくエベレスト登山の入り口として知られる町の近くに栽培地はある。

 ここでは毎年春になると山肌が一面、黄色に染まる。ヒマラヤ原産のミツマタの花。かんぽうによると、ミツマタの樹皮の繊維は長く丈夫で、薄くても破れにくい紙を作るのに最適だという。

 かつては日本国内でも生産されていたが、農村から大都市へ移り住む人が増え、ミツマタを生産する農家は減る一方だった。 そこでネパールが浮上した。

 かんぽうは1990年代、井戸を掘る農家を支援する慈善事業のため、初めてネパールを訪問。そこで目にしたのが、見渡す限りの山肌に自生するミツマタだった。同社は農家にミツマタの栽培方法を教え、当初は少量を生産して輸出していた。

 しかしその後の数年で日本のミツマタ不足が鮮明になると、かんぽうとネパールの農家が手を組んで生産量を増やし、ネパール日本の紙幣の主要供給国になった。 生産には時間と手間がかかると松原社長は言う。

 初夏に苗を植えて秋に枝を収穫。数カ月かけて樹皮を蒸して皮をむき、洗浄、乾燥などの処理を行う。 冬に原紙が出来上がると、ネパールの首都カトマンズに送って車でインドのコルカタへ運び、そこから船で横浜へ輸送する。

 点検後、小田原市に近い国立印刷局で紙をさらに加工して印刷、断裁し、紙幣が完成する。
 日本銀行によると、新紙幣には偽造防止対策として、歴史上の人物を描いたホログラム肖像が入っており、紙幣を動かすと肖像画の向きが変わって見える。

 地域への貢献

 新紙幣の発行に伴ってミツマタの需要は増大しており、新紙幣の方が旧紙幣よりも原料の使用量が多いようだと松原社長は指摘する。 国際貿易データのデータ視覚化サービスOECによると、2022年の時点で紙製品や紙の廃材(紙幣に使われるミツマタ以外の製品も含む)は、ネパールから日本への輸出品の9%強、120万ドル相当を占めた。

 松原社長によると、ミツマタの収入は、ネパールの集落に新たな収益源をもたらした。
 この成長産業のおかげで同社と提携する村落に新たな施設やインフラが建設され、農家の経営が安定したと同氏は言う。

 16年からは国際協力機構(JICA)の補助金が入るようになり、生産の拡大が可能になったという。 ネパールのミツマタがなければ、日本の新紙幣は発行できなかっただろうと松原社長は話している。』

 新紙幣の発行で日本が沸いている。  

 現金じゃなくて、電子決済が増えている事から、渋沢栄一は最後の1万円札の顔とも言われているくらいだ。現金の紙幣が今後減っていくだろうという流れは変えることはできない。

 ただ、この新紙幣などがネパールの経済をサポートしている面もあるなんて、日本人のほとんどが知らなかっただろう。

 紙幣は長く使用されるに堪えうる材料が必要だ。  それに適した材料がミツマタだ。
 私は紙幣にミツマタが使われているのを知ったのは、真保裕一さんの「奪取」を読んでからだ。

 かんぽうという会社とネパールの農家が手を組んでミツマタの生産量を増やし、ネパールは日本の紙幣の主要供給国になったようだ。

 ヒマラヤの麓から紙幣の原料が来ているなんて、ちょっとビックリだね。
 新紙幣の方が旧紙幣よりも原料の使用量が多いらしい。

 少し新紙幣ブームネパールの農家も潤うのかな?
 16年からは国際協力機構(JICA)の補助金も入っているようなので、一大プロジェクトだね。

 ところで、今回の新紙幣はホログラム肖像が入っているらしい。
 ホログラムは光の深さで目の錯覚を生じさせ、3Dに見せる。

 今回の紙幣は世界初の3Dで歴史上の人物を描いたホログラム肖像が、紙幣を動かすと肖像画の向きが変わって見えるとのこと。  これだと偽札作りは難しいね。

 紙幣って自国で作れない国も多いのに、最先端の技術だね。
 逆に外国人がホログラム見たさに、日本紙幣の需要が増え、円が高くなったりして?