初台の新国立劇場でこちらも夏の企画”こどものためのバレエ劇場2024”、アンデルセンの有名な童話をもとに作られた新作バレエ「人魚姫」を観た。
振付は新国立劇場バレエ団でもダンサーとして長く活躍していた貝川鐵夫。
駅から新国立劇場へと続く道はおめかしをした可愛い少年少女とママ、パパで大賑わい。
少女たちにこれほどまでにバレエが人気の習い事、また文化として浸透しているのか、と今更ながらにびっくり!!
王子と海で溺れたその王子を助けた人魚姫の地上での再会、愛しい人との楽しいひととき、、そしてその後の現実—王子には婚約者がいて結婚式を挙げる—といった実らぬ乙女の恋心を描いたクラシックな悲恋ものがたりを淡いオレンジ色の衣装をつけた人魚姫が可憐に表現している。
貝川がバレエ留学していた海が隣接したモナコの街をイメージしたという、地中海のブルーの空と海が美しい街での王子と人魚姫の再会とダンス、そして街の有力者たちに祝福された王子と婚約者の結婚式、演技も要求される深海の女王(男性ダンサーがタコの脚を生やした妖艶な女王に扮して踊る)の圧倒的なダンス、と新作ゆえに新鮮な見どころが満載だ。
豊富なバレエ知識・体験をもつ少年少女たちに新たな忘れられないバレエ体験を提供するという意味でも、新作バレエの公演、良いのではないでしょうか。包括的に日本バレエを推し進めていく、吉田都芸術監督のヴィジョンが伝わる企画だ。
カーテンコール
確かもう一つの日本が誇るバレエ団K-balletでもこの秋に新作「マーメイド」を上演するはず。
こちらはもう少し大人むけになるのか??
それにしても凄い偶然?!