下北沢スズナリで流山児★事務所の代表作、2009年の初演から2012、2014年に再演され毎回好評を博し、今回10年ぶり、待望の再再再演となった天野天街脚本、構成、演出の寺山修司の自伝的映画「田園に死す」の舞台化、音楽劇(音楽:J.Aシーザー)「田園に死す」を観た。

 

観たくても見逃してしまった人、またこれまでの上演の噂を聞きこれは見逃せないと押し寄せた人々、寺山色満載のチラシが気になった人、、でスズナリの前には長蛇の列が。

チケットも早くから売り切れの日がでていたようで、劇場に「観たい!!」の活気が充満しているのは本当に嬉しい。

 

10年前と比べ、若干のキャストの入れ替わり、そして今回は映像使用が少し減って人間が演じる部分が増えていたのかな??(そんなことないかな)。。。と。

 

その天野の代名詞でもある映像、天野の劇団少年王者館の夕沈振り付けによるダンス、やりとりやシーンの繰り返しによる時間軸の遊びと反復による言葉の強調、そしてJ.Aシーザーの音楽、、でもって流山児★事務所を中心に集まった個性豊かな役者たち、、と集団創作の醍醐味、演劇のパワーが詰まっている。

やはり「名舞台」と言い切って良いのだと思う。

これからも再演し続けて欲しい。。おそらく今回観たかったのに叶わなかった演劇ファンがいると思うので。