三鷹市芸術文化センターで劇団アンパサンド(初見)の「地上の骨」を観た。作・演出、そして出演もしているのが安藤奎。

 

****** 演劇サイト より *****

魚の骨が喉に引っかかったことを皮切りに、
契約社員の苦悩が具現化され日常を変えてしまうというお話をしようと思います。
​ぜひ、ご来場くださいませ。

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ひとことで言うと、このイラストにあることが描かれたお芝居です、ということになるのだろう。

 

そんなアホな〜〜〜、だって魚たちですよ!という声が聞こえそうだが、まさにそう、そうなんです。

 

ある会社のある部署で起きた「魚」がキーとなる不条理な出来事が劇のクライマックスだとしたら、そこまでに至るその部署で働く人たちのなんとも日本の会社でありそうな風景、労働(働くこと)至上主義的な価値観、自分のことは置いておいて他人のことに口をつっこむ「お炬燵気質」、、、というのがカリカチュア(風刺漫画)化されていて面白い。

 

「そんなどうでもいいこと話していないで仕事を進めれば、皆さんすぐに帰れますよ〜」「でも残業したいんですよね〜」とツッコミを入れたくなる。

 

まあ、でもそれよりも何よりも、目を見開いたのが素晴らしくローテクな変身シーン(昔の戦隊モノでもこれほどあからさまではない)と主演の黒田大輔の汗と唾らしきもの。やっぱりこれがライブパフォーマンスの醍醐味なんだろうな。