今日の父は
残念ながら、
見たり手を握ったりしてくれるものの
いつもの「うん、うん」
という返事は聞くことが
できなかったなぁ。
さびしいなぁ。

呼吸は落ち着いていたので、
(主治医より胸の音は良くないと聞いたよ)

清拭の後、
熱いタオルで背中を温めてあげた。

いつも、表情を見ながらね。

気持ち良さそうな顔をすると
よしよしと思う。

手や足も
熱いタオルでくるんであげる。


熱が下がりきらないねー。 
肺炎だけというより、
肺にとんだ腫瘍の膿疱が炎症を起こし
悪さをしているんだろうな。

緩和ケアでは、
もう検査をしたりしないから
詳しい身体の状態はわからない。
症状を緩和することに意味があるからね。

今月いっぱいかもしれないし、
そうでないかもしれない。

看護師に聞いたら、
小康状態が続いているので
なかなか見極めにくいそうだ。

私たちが毎日
父のところに通っているので
皆さんで、
何か兆候があったら
知らせてあげようと思ってくださっている
という話を聞いて、
とてもありがたい照れ


覚悟はしているけれど、
ちゃんと看取ってあげられたら
うれしいな。

主治医も
毎日、こんな感じで……と
教えてくださるし
私たちも
少しずつ心の準備ができていく。

中心静脈からの高カロリー輸液を
痰が増えているので
少し減らすことになった。
父の体の中で今までの栄養を
消化しきれなくなったんだね。


小柄な母は、
多分ベッド上の父をさすったりして
変な体制になるので
昨日から脇腹辺りが
動くと息が詰まるほど痛いと言っている。

だから、
何もしないように言うが、
やっぱり愛する夫だものね。

無理しちゃうよね。

そろそろ泊まろうかと言い出すので
ふだん、
ベッドまわりのコードに
つま付かないようにするのも
気を遣うのに、

家族控え室もあるけど、
母の脚では段差は無理だし
夜部屋を出てトイレに起きるのも大変。

いろいろ説明して
いざとなったら
一泊くらいなら
父の側のソファーベッドで
泊まって
私が簡易ベッドで介助するからと
話して聞かせた。

母も、
自分で自由の聞かない身体に
ヤキモキしているんだろうな。

自分が無理をすれば
娘の私に負担がかかるから
遠慮している部分もあるんだろうな。

母を送って帰り道、
異常な眠気に襲われて
車の窓を開け放して帰ってきた。

もう1ヶ月以上休みなしだものね。
私も自己メンテナンスしなきゃアセアセ