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岸信夫メールマガジン 政治経済ニュース 2009年5月号

◇◇◇岸信夫より一言◇◇◇
ゴールデンウィーク期間中は国会が実質休会となり、この間を利用してネパール・フィリピン・ベトナムに出張してきました。主な目的として、ネパール・カトマンズではPKO軍事監視要員として派遣されている自衛隊員の活動視察と激励、フィリピン・マニラではアセアン地域フォーラム(ARF)災害救援実動演習における自衛隊部隊活動視察、そしてベトナムでは日越間の防衛交流活性化に向けてベトナム国防大臣、次官との会談を行いました。5泊7日の間に7回の飛行機による移動と大変忙しい日程でしたが充実した成果を上げることができたと思います。
出張の様子はブログ(
http://ameblo.jp/nob-1/day-20090502.html
にも掲載しましたのでご参照ください。
 この一か月、内外では様々な動きがありました。新型インフルエンザの世界的なまん延に対し、我が国では徹底した水際対策を中心に防疫体制をつくり、自衛隊も成田空港などの検疫活動に医務官を派遣するなど協力しました。国内感染が確認された今、まずはうがい、手洗いなど個人の感染防止対策が重要です。
 25日(月)にはまたも北朝鮮が国際社会に挑発するような核実験を行い、短距離のミサイルを連日にわたり発射しました。4月5日のミサイル発射からちょうど50日、度重なる国連安保理決議に違反し議長声明を全く無視した蛮行は厳しく非難されるべきです。今回の実験が成功か失敗か、あるいは小型化によりミサイル搭載が可能になるのかは不明だが、このような威嚇行動では国際社会の制裁を招くだけであることを示さねばなりません。
 小沢民主党代表の辞任、鳩山新代表の選出により政局も新たな展開となりましたが、小沢前代表はそのまま代表代行となり党内に大きな影響力を握ったまま選挙担当として党務を続けるようです。西松建設問題については全く未解決のままで、この説明責任は民主党として新執行部に引き継がれることです。
 景気の回復を後押しする補正予算審議は参議院において大詰めを迎えていますが、関連法案の審議は始まってもいません。さらに海賊対策法案など、重要課題を多く抱えたまま国会は終盤に入りました。まずはこれらの重要案件を早急に仕上げてゆくよう最善を尽くしたいと思います。
 木々の緑も色濃くなり、屋外で汗をかくのも気持ちの良い季節になりました。しっかり体力をつけて夏に備えて行きましょう。


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◇◇◇月例経済報告のコーナー◇◇◇
今月の内閣府の経済報告を基に、わかりやすい経済をお伝えします!

◎今月の基調判断
「景気は、厳しい状況にあるものの、このところ悪化のテンポが
 緩やかになっている。」

〔解説〕
 昨今の不況傾向に多少の回復への動きが期待される分野が出始めているが、おおむね当面の厳しさは変わらない状況。日経平均が9500円台と回復基調にあるが、予断は許さない。 
 海外では、大型企業への金融支援といった動きが多く見られるが景気回復への道筋は描けない状況が続く。


主要な動きの判断
 (1)雇用情勢は急激に悪化
 (2)企業の手元資金の増加
 (3)輸出・生産の下げ止まり傾向
 (4)GDP(1-3月期)過去最大の落ち込み
主要ポイント
 A.本年度補正予算が成立
 B.インフルエンザ諸問題
 C.食品・日用品分野、デフレへの動き
 D.北朝鮮への制裁決議 国連安保理 調整へ


<時代の見方>
 大手自動車メーカーのエコカーが発売当初より注文殺到し、今注文しても、受取は3,4か月後になるらしい。この「エコ」という言葉は是非常に皆さんに真剣に考えてもらいたい。
 身近な話だと、各地域のお店では買い物のビニール袋が有料化し、買い物に行く時は自分のカバン(エコバッグ)を持参される方もおおいのではと思う。近年省エネやクールビスなどエコに関連した言葉も多く出てきた。このエコに関連して、いろんなビジネスや活動が生まれ、多くの方々が係っている。
 しかし本当に大切なのは、われわれ日常生活において、どれだけ省エネできたかといった目先のものではなく、将来にこの地球に生きる人間や生物すべてが「持続可能な社会を創る」という壮大なテーマがあるということだ。そういった気持ちをもって常日頃から「エコ」活動に勤しめば、もっと資源や物を大切にしようと思えるのではないだろうか。皆さん一人ひとりの気持ちが同じベクトルに向かわないと、「エコ」っていいね!という単なる言葉で終わってしまい兼ねない。そういった意味で真剣に考え、取組むべきである。
 
※『月例経済報告』
http://www5.cao.go.jp/keizai3/2009/0525getsurei/main.pdf
※『月例経済報告等に関する関係閣僚会議資料』
http://www5.cao.go.jp/keizai3/getsurei-s/0905.pdf
※詳細に関しましては、内閣府のホームページをご参照ください。
http://www5.cao.go.jp/keizai/index.html


◇◇◇最近の関心事◇◇◇
<消費者庁法の成立>
 29日の参議院本会議において、消費者庁設置関連法案が成立した。予ねてより野田大臣が担当するであろうセクションが各省庁との連携から単独ものとして「消費者行政」を行うこととなる。
 内閣府の外局として200名規模のスタッフで構成されるようであるが、われわれ国民が求めているのは、もう組織ではなく、実践の場として消費者目線にたった行政サービスをして戴けるかであろう。自治体が設置する「消費生活センター」がどれだけ消費者の立場を理解し、現場で機能するかが焦点である。
 補正予算の成立と解散時期でマスコミの情報が踊っているが、こういった組織が、きちんとしたサービスをすることを期待している。新たな負の投資になることは、血税が許さない。
 
<レキジョ?>
 巷では、歴史や戦国武将が大好きで、史跡めぐりや武将グッズなどを購入する女性が増えており、「レキジョ」(歴史が好きな女の子)と呼ぶらしい。現在某局で人気のある俳優が「直江兼続」を演じていることや、三国志をテーマにした映画などがこの流行に拍車をかけているようだ。「男らしい」とか「かっこいい」、「頼りがいがある」などというのが理由らしい。
 どの時代にもその生涯をかけて人生を駆け抜ける人物が存在するものであるが、現代社会においては、何か秀でたものがあればマスコミに取り上げられて、一挙に有名になり、その内話がなくなってしまう。歴史とは一日一日の積み重ね。この世の中で、将来歴史上の人物という方が生まれるという気がしない。
 我々田舎では、長生きの隣町のおじいちゃんがまだゴルフをされているという話で有名になった。「ゴルジー(ゴルフが好きな爺さま)」かな?


◇◇◇編集後記◇◇◇
 もうすぐ皐月も暮れようとしておりますが、各地の川縁には、蛍がたくさん見られるようになっています。暗いなかにホット一粒の黄色い光。セッカチな日常生活に、何か安心感を与えてくれる気がします。
 蛍を見ながら、ちょっと深呼吸してみませんか?

                       山口事務所 吉田 充宏

岸信夫メールマガジン 政治経済ニュース 2009年4月号

◇◇◇岸信夫より一言◇◇◇
 

 北朝鮮によるミサイル発射騒動で始まった4月。4日の誤報については反省すべきを反省し、それでも迅速性と正確性という相反する要求に対しては、ミサイル発射という緊張した、しかも時間的制約の中で情報網(EM-Net)が迅速に機能し、末端まで瞬時に情報伝達が行われた点は評価されても良いのではないかと思います。1秒を争う緊張した状況において、機械的なシステムを繋ぐ部分のヒューマンエラーを防ぐために「ひと呼吸」間を取るべきかどうかについて議論もありました。5日に実際に発射された際は(私は防衛大学校の入校式出席のため横須賀にいましたが)、こうした経験も踏まえてスムースな情報伝達が行われたものと、一息つくことが出来ました。
 

 熾烈な外交交渉の末の国連安保理議長声明は、北朝鮮による決議違反を厳しく非難する内容となりました。北朝鮮は反発していますが、核・ミサイル開発を放棄させ、拉致問題を進展させるためにはやはり国際社会(特にアメリカ、そして中国)が我が国や韓国と歩調をあわせて強い圧力をかけてゆくことが重要と考えます。

 ソマリア沖、アデン湾海域では海上自衛隊による海賊対策-民間船舶の護衛-が始まりました。今のところ概ね順調に進んでいますが、それでも不審船との遭遇もあり、警護にあたっている自衛官は大変な負担を感じているものと思います。一日でも早く海賊対策法を成立させ、法的にしっかり部隊をサポートして行きたいものです。
 

 真水15.4兆円、事業費56.8兆円の「経済危機対策」を実行するための補正予算審議が始まります。月例経済報告では厳しい景気判断が記述されていますが、既に実行にうつされている75兆円の経済対策とあわせて、補正予算を早期成立させ、景気回復につなげなければなりません。


 つい先日、新年度が始まったかと思ったらもうすぐゴールデンウィーク。予定は決まりましたか? 今年は高速道路料金値引きで、渋滞が激しくなるとの予測が出ていますが、それも経済対策の効果としてご容赦ください。永田町は解散の可能性をめぐって憶測が飛びかっています。
補正予算審議が滞るようなら、あるいは。。。
心にも体にもいい季節になりました。何事にも前向きに行きたいですね。


*ご意見をお聞かせください → comment@kishi-jpn.com


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◇◇◇月例経済報告のコーナー◇◇◇
今月の内閣府の経済報告を基に、わかりやすい経済をお伝えします!

◎今月の基調判断
「景気は、急速な悪化が続いており、厳しい状況にある。」

〔解説〕
 日本政府は景気対策を最優先し、大型の補正予算成立を目指し、また日本銀行も経済界への資金供給路を引き続き確保していこうと努力しているが、なかなか企業活動や消費活動への上向き感は得られない。
 一方、経済危機から新型インフルエンザ発生へと、マイナスの要因が多い世界情勢が続くが、各国の積極財政により、乗り切れるか否かが重要となっている。


主要な動きの判断
 (1)輸出・生産のきわめて大幅な減少 
 (2)企業収益の大幅な減少(赤字幅の拡大)
 (3)雇用の厳しさ続く
 (4)予算成立後、経済・消費活動への転換なかなか進まず
主要ポイント
 A.本年度大型補正予算案、衆議院提出
 B.各種商品の値下げへの動き
 C.G7財務相・中央銀行総裁会議 閉幕
 D.新型インフルエンザ、警戒水準4フェーズへ


<時代の見方>
 ITバブルが崩壊し、はや8年。ちょうど2000年頃、IT企業を中心に新しい世界の創造と、経済構造の変化が叫ばれ、誰もがパソコンと携帯電話を持たなければ!と囃したてた。持ってない人は時代遅れと言われ、ネットを通じたコミュニケーションスキルの習得が急かされたものだった。
 その構造が浸透した今、もはやそれらへ便利さのあまり、むしろその価値観は平準化された。情報は多く存在する。アクセスすれば何でも知ることができる。情報公開とは裏腹に、情報がありすぎて、何が大切なのか、何が重要でないのか、人の考察力・判断力の低下が懸念されている気がする。
 パスカルの「人間は考える葦である」という言葉を思い出した。人間が考えることを怠った場合、弱い存在の象徴である意味が垣間見える。未来へ持続可能な社会は、現代に生きる生物が切り開くしかないのでは。目先の便利さ、豊さの前に、常に考え、お互いに生き抜く知恵を生みだしてく努力を忘れてはいけないだろう。


※『月例経済報告』
http://www5.cao.go.jp/keizai3/2009/0417getsurei/main.pdf
※『月例経済報告等に関する関係閣僚会議資料』
http://www5.cao.go.jp/keizai3/getsurei-s/0904.pdf
※詳細に関しましては、内閣府のホームページをご参照ください。
http://www5.cao.go.jp/keizai/index.html


◇◇◇最近の関心事◇◇◇
<天皇皇后両陛下 御結婚50周年>
 今月10日、天皇皇后両陛下様は、結婚50年を迎えられた。おふたりの仲睦まじいお姿に、これまで何度となく国民に勇気を与えていただいた。記者会見の両陛下のお言葉の中で、「50年間よく努力を続けてくれました。」「(50年前結婚当初)不安と心細さでいっぱいでございました。」はとても心に響いた。
 結婚という新しい人生において、不安や期待が入り混じるなかで、常にお互いを思い、尊敬し、そして理解することを努力し続けることの大切さを、あらためて世に知らしめてくださったと感じる。人はひとりでは生きてはいけないと言われるように、お互いを思い、助け合うことの重要性は、どんなに時代が進んでも普遍であってほしい。


<パンデミック>
 パンデミックとは、一気に世界的に感染症や伝染病が流行することをいう。豚インフルエンザによる感染被害がとても深刻化しているというニュースが報道されている。さらに日本時間の28日朝に警戒水準が3から4に引き上げられた。(フェーズ4:ヒトからヒト感染が継続して地域単位で増加していることを確認;WHOより)さらに、この段階より一気にパンデミックに移行する可能性が出てくるという。日本政府も麻生総理を本部長とする新型インフルエンザ対策本部を立ち上げ、国家の危機管理上の重大な課題として万全の体制を整えている。日常の生活においても、手洗い・うがいを忘れず行い、また日頃からの体力づくりをして健康に留意していただきたいと思う。


◇◇◇編集後記◇◇◇
 お忘れの方もいらっしゃるかもしれませんが、来月21日より「裁判員制度」が始まります。皆様ひとりひとりが重大事件(刑事事件)を裁判員として司法判断に参加していくことになります。
 さて、GWも間近、それぞれ皆さん予定があるかと思いますがどうぞ有意義な時間を過ごしていただき、俗に言う「5月病」にならないようにしましょう!!
                          山口事務所 吉田 充宏


岸信夫メールマガジン 政治経済ニュース 2009年3月号

◇◇◇岸信夫より一言◇◇◇


岸 信夫 メールマガジンサイト

インド洋での洋上補給活動にむけて呉基地から出航する護衛艦「あけぼの」

 今月14日、いわゆる海賊対策、日本関係船舶の護衛のため2隻の護衛艦「さみだれ」と「さざなみ」が海上自衛隊呉基地よりソマリア沖アデン湾にむけて出航しました。そして16日にはインド洋での補給活動のため護衛艦「あけぼの」が同じ呉基地より出航しました。それぞれ、日本から遠く離れた海域で国益を守り、国際社会の一員として相応しい役割を果たすため、赴いてゆく自衛官の皆さんが任務を完遂されて無事帰国されることを心よりお祈りしたい。16日には政府・防衛省の代表として出港行事で訓示を述べました。岩国の部隊からご主人がインド洋に向かわれた、そのご家族からもブログにコメントをいただきました。留守を守るご家族の不安なお気持ちに接し、我々もしっかり支援をしてゆきたいと思います。
 北朝鮮が4月4日から8日の間にミサイル発射実験を行おうとしている。人工衛星であれ何であれ、弾道ミサイルと同じ運搬手段の実験は国連安保理決議1718に対し明白な違反であり、打ち上げを止めさせなくてはならない。このことで最も危険に曝されるのは我が国であり、日本が国際社会をまとめる外交努力を続けるとともに、万が一にも我が国に被害が及ぶ可能性がある状況にあっては断固たる決意をもってミサイル破壊措置をとり、制裁措置の強化を科すべきです。
 防衛省も国会もしばらく緊張の日々が続きそうですが、永田町界隈でも桜がちらほら咲き始め、春めいた日が多くなりました。新年度をむかえ前向きに元気を出してゆきたいですね。
 
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◇◇◇月例経済報告のコーナー◇◇◇
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◎今月の基調判断
「景気は、急速な悪化が続いており、厳しい状況にある。」

〔解説〕
 日本国内の生産、輸出など企業活動が大幅に縮小し、結果労働人件費等の大幅な削減につながっている。また企業の設備投資もできず、個人の消費マインドも下がっている。
 世界経済を見ても、金融機関のバランスシートの悪化が進めば進む程、信用収縮がおこり、個人消費や企業活動のさらなる縮小に繋がるという悪循環に陥っている。
 
主要な動きの判断
 (1)企業収益大幅減少(生産・輸出の大幅減)
 (2)雇用情勢は急激に悪化
 (3)個人消費は一段と鈍化
 (4)日経平均株価の上昇
主要ポイント
 A.ロンドンでのG20首脳会合 金融サミット 開幕間近
 B.平成21年度予算、予算関連法案可決
 C.高速道路料金引き下げ、定額給付金給付開始
 D.北朝鮮の人工衛星発射?


<時代の見方>
 実態経済に表れている「景気悪化」は想像以上に大きい。特に地方経済は、霞が関や永田町の机上の論理はもはや通用しないのではないか。100年に一度の金融危機と言われるぐらいなのだから、現在ある理論と計算で示される数字を当てはめてみても、答えは出てこないだろう。また地方自治体から声が上がる直轄事業の地方負担廃止の考えも、もはや地方が必要とされる歳出以上の余分な支出をする余裕がないことが現実なのだろう。国税と地方税などで成り立つ税金は国民に明確に説明できる使い方が示されなければならない。
 日経新聞によると現代日本人は「3ない」消費。買わない、持たない、捨てない。車も所有せずレンタルシェアをする。ジーパンも長く使えるまで使い、使えなくなったらカバンやインテリア家具に再利用する。そういった消費活動が、また新たなビジネスやサービスを生む。昔ながらのやり方の踏襲は、伝統という意味では大切なところもあるが、時代に合わせて常に改良を求められる。「そんなことが通用するか、できるのか」、そんなことが実現していく。それも時代であろう。


※『月例経済報告』
http://www5.cao.go.jp/keizai3/2009/0316getsurei/main.pdf
※『月例経済報告等に関する関係閣僚会議資料』
http://www5.cao.go.jp/keizai3/getsurei-s/0903.pdf
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◇◇◇最近の関心事◇◇◇

<1,000円>
 今月28日高速道路料金の大幅値下げ、一律1,000円実施が行われた。報道によれば、高速道路の利用車は5割増。山口県内でも、他県ナンバーの車が多く走っているのを見かけた。PAを利用する皆さんも、なぜか笑顔が多い気がする。20日に先駆けて実施された本四3道路の利用車も増加。ガソリン料金も昨年から大幅に下がり、車を利用する方にはこれ以上ない条件が整った。経済が盛んに動く基本は、「人・もの・金」が大きく動くこと。車を使って多くの方が動き、観光や宿泊、買い物をする。まさにその活動の積み重ねが、経済の大きなウネリをもたらす。経済のことばかりではなく、家族みんなが揃って出かけ、何気ない団欒を過ごすことが何よりの効果である気がする。


<野党の役割>
 政権与党に対し、政権を担っていない政党を野党と呼ぶ。現在の立法府は、衆議院で自民党・公明党が多数を構成し政権与党を担っているが、参議院は衆議院では少数派であるが民主党など野党が多数を占める。
 今月27日に21年度予算と予算関連法案が成立したが、参議院において野党は予算案すべてに反対し、「否決」という結論を下したのが事実である。実はこの意味は非常に大きいのではないか。野党幹部は、国民の世論、国民の意見が重要であると主張するが、もしこの予算・予算関連法案が成立しなければ、先立って予算を審議していた地方自治体の運営に非常に影響を与え兼ねなかった。
 ねじれ国会によって、さまざまな前代未聞の現象が起こっているが、国民の代表者は、日本全国で何が起こっており、問題点を捉え、解決策、打開策を早期に的確に出してくことが求められているのではないか。野党として何に対してもすべて反対でいいのか、あらゆる多角的な議論の提案と実行も必要ではないか。


◇◇◇編集後記◇◇◇
山口県内の桜も7~8割咲きになり、先週より、週末にお花見をされる方が増えてきたようです。WBCの日本優勝の知らせから日本全体に明るい雰囲気も感じられます。さらに選抜高校野球で山口県代表の南陽工業が31年ぶりのベスト8出場。ここはひとつ桜の開花の勢いと共に、景気よく、頑張っている選手たちを応援しませんか。
                          山口事務所 吉田 充宏