チベット旅行記続きです。


2023年4月18日

ラサで最も有名なポタラ宮へ。



ポタラ宮はチベットが王国だった頃の宮殿。チベット仏教の最高権威者であるダライ・ラマが居住し政務を行った宮殿です。現在のダライ・ラマ14世はインドに亡命しているので、今はこの宮殿には一部の僧侶しかおらず、観光地として開放されています。


山の崖に作られた宮殿で、かなり登ります。海抜3600mなので空気が薄く、ちょっと登るだけで疲れます。休み休みのぼりました。


宮殿の側面が入り口です。白い部分が僧侶の居住エリア、赤い部分がダライ・ラマの住居、政務室、歴代ダライ・ラマのお墓があります。残念ながら宮殿内は完全撮影禁止。

ブラピ主演の「セブン・イヤーズ・イン・チベット」という映画で、若き日のダライ・ラマ14世とブラピ扮するハインリヒ・ハラーとの交流が描かれてましたが、その舞台がこの宮殿の政務室でした。当時の様子が実物でそのまま残っており、歴史の一場面に出会えてとても感動しました。


ポタラ宮は人民元紙幣50元に描かれています。これはそれと同じ絵柄の写真。


午後は大昭寺、チベット語でジョカン寺を訪問。このお寺のご本尊がチベット仏教では最高峰で、チベットの人々の巡礼地です。どんなに遠くからも一生に一度、五体投地で巡礼に来ます。


入り口で多くの人が五体投地を行っています。人体の全てを地に投げ出して祈りを捧げます。

ちなみにラサに住んでいる人は距離が近いので10万回行う事が必須だそうです。


夜はラサの街を散策。この明るさで夜8時です。時間感覚が狂います。


普通の都市と同じようにNikeショップもあったし、ケンタッキーもありました。ケンタッキーでは英語、中国語、チベット語表記でした。


夕食はチベットカレー。辛くなく、あっさりとして美味しかったです。


店内も綺麗です。


2023年4月18日

清々しい朝です。

写真はホテルの玄関です。この旗はタルチョといって風に靡くことで読経した事になるそうです。青は空、白は風、赤は火、緑は水、黄色は土を現しています。


ホテルから車で1時間ほどの、セラ寺というチベット仏教最大宗派のゲルク派のお寺を訪問。

このお寺は明治時代に日本人で初めてチベットに入境を果たした、河口慧海という僧が修行したお寺です。当時チベットは鎖国されており、ネパールからヒマラヤ山脈を自力で越えて、国境警備が手薄な東チベットから入境。このお寺では日本人である事を隠してチベット人として修行したそうです。河口慧海自ら「チベット旅行記」を著しています。読んだことがあるのですが、現実離れした所業に驚きます。ちなみに河口慧海は私と同じ大阪の堺市出身です。故郷の超大先輩です。


セラ寺では修行僧の問答修行が有名です。立っている人が質問を発し、座っている人がそれに答え問答が続きます。この問いかけのポーズが独特で面白いです。チベット語なので何を言っているのか分からなかったですが、時々座っている人が反論して、逆に問いかけする事あり、見ていて面白かったです。


ラサの最後に夜のポタラ宮ライトアップを見に行きました。中国はライトアップが派手です。


旅行記はまだ続きます。

最後までお読み頂きありがとうございます🙇