『雲が描いた月明かり』原作翻訳してみた☆一.雲従街サンノム(前半) | のあのあlife

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『雲が描いた月明かり(구르미 그린 달빛)』に史上最強にどハマリしてしまい♡2017年も自分の勉強兼ねて原作小説を翻訳しつつ、パク・ボゴム君とキム・ユジョンちゃんのボユカップル、密かに熱烈に応援中です~♡(笑)
2021年4月、またこのブログ再開します☆

2017.11.25.

無言アメンバー様が増えてきましたので、最初からアメ限を外しますねφ(.. )

 

アメンバー申請いただく際のお願いをもう一度・・・アメンバー申請は、どうかコメントか、メッセージにて、

のあとお話してくださる方のみ、お願いいたします(●´ω`●)ゞ

非常に?人見知りなため(笑)お願いいたします★

 

また、1巻が終わり、1巻をこちら全てアップしますが、先の先の先~~~で、ヨンとラオンに、ドラマ以上の関係があった際には・・・

 

申し訳ありません。今のアメンバー様の中でも、コメントや日ごろから読んでいただけている方のみにさ

せていただき、再度アメンバー申請をしていただくつもりですσ(^_^;)

 

では♥地上波でのドラマも始まり、もっとも~~っと、楽しんでいただけたら嬉しいですо(ж>▽<)y ☆

 

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 見切り発車~☆メモっていた分が増えてきたので、手直しし、お試しでこちらからアップします☆( ´艸`)

なるべく自然な文にできるよう意訳していますが、単語の意味違い、もしかしたらあると思うので、その辺はご了承の上お楽しみください~☆ドラマ15話以降も好きな時にupします♥毎日まだクルミ廃人でもう・・辛くてあちこち彷徨ってます~~(泣)原作本もいいですよ~!!!

早く日本語訳出るといいですよね♡私も待ちつつ、私自身は2冊目半分いきました♪きゅんきゅんです♡(*´艸`*)

 

ただ、今回のはまだヨンもビョンヨンもだ~れも、出てきてません(笑)しかもユンソンは2巻まで出てきません(笑)小説には小説の、ドラマにはドラマの楽しさがあって、私はドラマも本当に本当に、素晴らしい出来だな♡と、部分によってはドラマ派だったりもしています♪

ただ、小説ではビョンヨンに惚れ、ビョンヨン派になったと思ったら、ヨンがぐいぐいきちゃうので(笑)とっても楽しいです♡そこまでこの勉強が続けばいいな~☆と思いつつ、早く日本語訳も出てほしいと願うばかりです♡

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 地面から、春が来ていた。青っぽい生命が、あちらこちらから感じられた。耳元の髪を揺らす風にも、もう温かいぬくもりが、混ざっていた。

 葉月の一日(四月一日)、漢陽の雲従街。人が雲のように集まることから雲従街と呼ばれる通りの片隅にある煙草屋は、今日も朝から人で混み合っていた。

 

「分からん。」

 煙草屋の中、縁台に座っていた男が、分厚い手を挙げて、頭の後ろを掻きつつ、話し始めた。

「サンノム、俺はいくら考えても理由が分からん。」

 普通の働き盛りの男たちと比べても図体は二倍以上大きく、背も、ほとんどの人より頭一つ分も育ちすぎた男。

 漂う様子や仕草がまるで熊のようなので熊(コン)旦那(ソバン)と呼ばれる彼は、泮村(バンチョン)で鍛冶屋の仕事をしているチョンの旦那だった。

いつもの愚鈍な熊のようにのろのろと、急ぐことなどなかった彼が、今日は何かに追われるようにイライラとした様子だった。チョン旦那は、何かを渇望する眼差しで、向かい側にいる若い男を凝視した。冬の夜空を入れたように明るく輝く大きな黒い目、紅花のように赤くつるつるとした唇、そして、雪原のように真っ白な肌。顔に広がる笑顔が春野の花のように爽やかな若い男は、ともすれば女性だと勘違いするほど、美麗な姿だった。

「どういうことですか?」

「サンノム、俺はいくら考えても分からないことなんだ。だからお前が一度言ってみてくれ。」

 前後の言葉を全て切り捨てたチョン旦那の催促に、サンノムが頷いた。

「まずは落ち着いて、それから一つ一つ話してください。」

「それが・・・」

 チョン旦那は簡単には言葉が出なかった。どこからどう言えばいいのか、要領を掴むことができなかったのだ。

「いやはや、じれったいな。」

「これぞ熊旦那だ。熊旦那に違いないな。」

 二人を中心に円を描くように立っていた男たちがじれったいというように文句を言った。ほぼ毎日、一群の男たちが絶対に尋ねる場所が、ク爺(ヨンガン)の煙草屋だった。ク爺の煙草屋は、二つの理由で有名だった。一つ目は、漢陽で最も品質の良い煙草を売っているという理由で有名で、二つ目は、雲従街の人々の悩み相談をする所という理由で、その噂が広まっていた。

 ここに来れば解けない問題はなかった。特に男女相悦之詞(男女相悅之事)、その中でも女人の心に関することであれば”サンノム”を探せば、それこそすぐに解決した。おかげでク爺の煙草屋は、女人のために胸を痛める男たちで連日とても賑わっていた。

「おじさん、話してみてください。今度はおばさんへまたどんな間違いをしてしまったんですか?」

 なかなか話さないチョン旦那に代わってサンノムが尋ねた。

「間違いとはなんだ!」

 図星を指されたチョン旦那が声を上げた。

「おじさん。」

 サンノムはまるで全て分かっているかのような目つきでチョン旦那をじっと見つめた。

「具申のような奴。」

 結局、チョン旦那が頭を垂れた。

 サンノム、コイツは欺くことができない。いくらしらばっくれてみてもどうしてこうも人の本音を見抜くのか。

 チョン旦那は愚痴をこぼしながらも、長いため息をついた。

 サンノムが雲従街に初めて姿を現したのは、三年前の夏だった。どこで何をしてここまで流れ着いたのかは知る由もないが、大抵の娘にも劣らない綺麗な媚態で雲従街の女たちの心を一瞬にして魅了してしまった。どこから生じるためなのか?顔なら顔、弁舌なら弁舌、文なら文というが、どれ一つも漏れなく備えた偉い奴だった。なので、雲従街の人々は、彼をサンノムと呼んだ。偉い奴(ノム)、できる奴(ノム)、する奴(ノム)という意味の、サンノム。何でも備えた偉い奴、で”偉い奴”、そのように恵まれ何でもできる奴、で”できる奴”、それから、お金のためなら何でもする奴、で”する奴”だ。楽しく暮らしなさいという意味で祖父から与えられた”ラオン”という名前を知る者は、この雲従街には一人もいなかった。

 しばらくの間、勿体ぶっていたチョン旦那が、悔しがるように本音を明かし始めた。

「私がはたして妻の内心を分かっているのかが、分からないんだ。人の心は知りがたいものだ、という言葉がまさにぴったりだ。(直訳:『十尋の水の底は分かっても、尋の人の心は分からない』という言葉がまさにぴったりだ)」

「どういうことですか?またおばさんに不細工だとでも仰ったのですか?」

「いいや。前回、サンノムがそのような言葉を言うと妻が嫌がると言ったから、それ以来言っていないさ。」

「では、いつからおばさんはお怒りなんですか?」

「三日前から睨んでくるんだよ。本当に人を食ってしまいそうなほど。」

「三日前に何かあったようですね?」

 ラオンの問いにぼさぼさの髭を掻いていたチョン旦那が大きな目をぎょろりと動かした。

「何、変わったことはなかったんだが、妻が新しい服を一度合わせたな。」

「おばさんは、当然綺麗かと聞かれましたね?」

「そうだ。それで俺が、サンノミの教えた通り、”いいな”と言ったんだ。それなのに・・。」

「おばさんがまた、尋ねられたんでしょう、”本当にいいかしら?”とか言って。」

「どうしてそうよく分かるんだ?俺の女房だが、妻が本当におかしいということが。いいな、と一度言えば、ただ聞き入れるだけでは済まない。今、いいなと言ってやったのに、また聞くだろう。”本当にいいかしら?”とか言って。それで、いいよ、とってもいい。って、言うだろう。そうすると、今度は、すごく鼻声になるんだ。正直に答えてみて。と、私は全部理解するから・・。と・・・・・・。その上、”正直、この服、私には似合わないんじゃないかしら?”とか言うんだぞ?」

「それで?まさか、おばさんの言葉通りに正直にお答えになったんじゃないですよね?」

「何だと!俺は誰だ?漢陽で最高の鍛冶屋、チョン旦那じゃないか!私の手で作った小刀は数千以上。そんな私が言えないことがあるわけがないだろう。そうやって正直に言えと言うから、私も正直にばっと言ったさ。」

「何て仰ったんですか?」

「正直に言えば、その服は似合わない、豚に真珠だ、顔も真っ黒な人間が桃色とは何の冗談だ?それからニ両をやって、黙っていたが。その服、よく見ると、あぜに立てて置いたかかしが着ていた服だと言っても信じるくらいだ。と言った。」

 チョン旦那の大きな声に、周りに座っていた男たちが相槌を打った。

「よく言った。」

「胸がすっきりしたよ。」

「そうだそうだ。男なら昔からそのように正直でいるべき話だ。俺らの熊(コン)旦那は生粋の男の答えだ。」

 あちらこちらから賞賛の声が聞こえる中、チョン旦那の威勢は増してきた。

 だから男というのは・・女人をどんなものか知らなくても、そこまで知らないことではないでしょう・・・。

 周りを見回したラオンは、頭をふるふると振った。

「サンノム。サンノムが答えてくれ。一体なぜ妻は発狂したのか。」

「本当に分からないのですか?」

「分からない。分からないからこそ、俺が恐ろしくてサンノムを探して来たのではないか。妻がねちねちといびるから。血が乾いてしまうよ。」

 くすぶった気持ちの多いチョン旦那が自分の胸をどんどんと打ち付けた。この悔しい気持ちを少しは分かってくれとでもいうような表情だ。

 その哀れな顔に向かって、ラオンはすげなく一言言った。

「当然の報いです。」

 チョン旦那がカッとなって怒った。

「何が当然なんだ?俺が何をそう間違えたのだと?」

「いくらなんでもそうでしょう。おばさんに向かってどうして豚に真珠などという言葉を使ったのですか?」

「妻の方が先に正直に言えと言うから正直に言っただけなのに。」

「おばさんが正直に言えと言ったとしても、本当におじさんの正直な心情を聞きたいと思ったのでしょうか?」

「じゃあどんな言葉が聞きたかったって言うんだ?」

「それは、新しく買った服が、どれだけおばさんに似合っていて、綺麗かということを、具体的に言ってほしいという意味だったのです。」

 ラオンの説明に、チョン旦那は呆然とした表情を浮かべた。

「なんだと?それはそう言うことだったのか?」

 ラオンが無言で頷いた。

「妻は本当におかしな奴だ。そうしたら、そのように言えばいいのにどうして正直に言えだなどと言って、人を混乱させるんだ。」

チョン旦那はしょげた表情で頭を掻いた。

「サンノム、これからどうしたらいいんだ?」

チョン旦那は頭をがくっと下げた。しょんぼりとしている姿はまさに母を失った子牛のようだった。こうなるならなぜ毎回失敗するんだろう。

「和解したいんですか?」

「妻といえばさ。昨日から俺の姿も見たくないって飯もくれないんだよ。」

 チョン旦那は空腹で凹んだ腹を触りながら泣き顔を見せた。

「私の祖父の仰ることには・・。」

ラオンが人差し指を立てて祖父に言及した。煙草屋にいた男たちの視線が一斉にラオンを注視した。サンノムが祖父に言及するときは、いつも呆れた解決法が出たりするからだった。一体今回はどんな解決法が出てくるのか?

「女人の心と春三月の春の風。」

「何の話だ?」

「春風のように、前か後ろ、どこに吹くか分からないのが、女人の心だ。風に流されないように、その時その時の行動をよくしなければならないという意味です。」

「行動をよくすると?」

「このようにしてください。」

考え終えたラオンが、チョン旦那の耳元で小さな声で囁いた。

 

***

 

 チョン旦那は重い足取りで鍛冶屋へと向かった。妻のアン氏はしっかりと怒り立った顔で火鉢の前を守っていた。

「おい。ちょっと。」

「ふんっ。」

 チョン旦那の呼びかけに、アン氏は怒った様子で答えた。

「イムジャ・・怒っているか?」

「怒ってなどいません。私が怒る理由がありますか?」

 言葉とは裏腹に、アン氏は全身で”私、怒っています”と言っているようだった。

「そのこと・・・なんだけど・・、私が・・悪かったな。」

 チョン旦那をちらっと見たアン氏が、軽く鼻で笑った。

「俺が悪かったよ。イムジャ。」

「何が悪かったのよ?」

 チョン旦那がぐっと唾を飲み込んだ。これからサンノムが教えてくれた言葉を口にするところだった。

 まさか・・通じるのか?いくら考えてもこんな風に誘致して、中をじっと見てみても、嘘なんて通じそうにないのに。それでもだめでもともとだ。チョン旦那は、躊躇い躊躇い、進まない口をやっと開いた。

「あ・・あのさ・・ほ・・本当は・・嫌なんだ。」

「何が嫌なの。」

「俺はイムジャが美しい絹の服を着るのが、すごく嫌なんだ。」

 言葉が終わるや否や、アン氏が吊り上がった目つきでチョン旦那を睨みつけた。

「そう。そうでしょう。どうして素直な謝罪を一回したところで。本音は別にあったんですね。

私が絹の服を着るのがそんなにも嫌だったってことでしょう。」

「そうではない!」

「そうでないなら何なんですか?なぜ私が絹の服を着ると嫌だというんですか?」

「つまりだな、イムジャがどんどん綺麗になるのが嫌だというのだ。」

「何、何ですって?」

 意外な答えに、アン氏が慌てた。その瞬間、待っていたかのようにチョン旦那が蜜のように甘い言葉を口から出した。

「本当は・・イムジャがその服を着て、私はどうですか?なんて聞いた言葉に、心臓が急に落ちたんだ。信じてもらえるか分からないけどよ、イムジャをぱっと見たはずが、まぁ、天女以外いなかったんだ。ああ、その綺麗な人が俺の人か、あの綺麗な女性が俺の妻なんだと考えたんだが・・。年甲斐もなく、心臓が狂った奴のように動いて。」

 話しているチョン旦那の全身にぞわっと鳥肌が立った。

「本当ですか?」

 ずっと背中を見せていたアン氏が、チョン旦那に向かって戻って座っていた。戻って座ったアン氏の二つの目は若い娘のように輝いていたし、両方の頬はほんのりと紅まで描かれていた。

「私が本当にそんなに綺麗に見えましたか?」

 鼻水がたっぷりと詰まったようなアン氏の鼻声にチョン旦那は呆れた。通じた?このようなとんでもない声が通じたのか?

「二言言えばしつこく、もっと言えば口が痛い。つまり俺はさ、イムジャがそんなに綺麗に見えるのが本当に嫌なんだ。十年も布団を被って寝た俺の目にはそんなにも美しく見えたが、他の奴にはどんなに綺麗に見えるのか。男たちがイムジャへとちらちらと見る様は、目にしなくても分かる。」

「誰がちらちらと見るっていうんですか。」

「いや、お前という人はどれだけ純真なのだ。男というものはな、皆獣だ。獣。お前のような綺麗な妻を見れば、俺だって知らずに目が行ってしまうってことだ。あれこれ直接言う奴がどこにいるってんだ。だから、俺がその姿を見て、ただ、花嫁を静かに置いておきたいたちなんだ。」

「本当に?私が何度言いましたっけ?その性質(たち)がもう・・最高だと。」

「俺の妻を他の奴にちらちら見られるのに我慢できる奴が世の中どこにいるというんだ。我慢できる奴がいたとすれば病身だ、病身!」

 チョン旦那は、鍛冶屋から離れると突然大声で叫んだ。

 口元に十分な微笑みを帯びたアン氏がチョン旦那の胸元を、トントンと叩きながら、ぶつぶつと文句を言った。

「私はあなたのために・・やってられないわ。」

「何か俺が言ってないことがあったか?」

「もう~、この人(両班:旦那のこと)ったらどうしたの?」

 アン氏が夫に対して憎くないような目をやった。チョン旦那はこっそりとアン氏の肩を抱きしめた。

「イムジャ、私が悪かったな。」

「私も器が狭かったです。あなたの気持ちも知らないで。」

 二人の和解の雰囲気が熟していった。

「やっぱりサンノムだな。」

「女に関することであれば、サンノムに敵う者はないだろ。」

 鍛冶屋の外で、その姿をこっそり覗き見ていた男たちの口から、ひっきりなしに感嘆の声が漏れた。どうなったのかと心配してチョン旦那についてきた男たちが、先を争って、ラオンの前へと走って行った。

「今度は俺の番だ。」

「なんでお前の番なんだ?サンノム、今度は俺の番だよ。」

「オホ!押すなよ!」

 ラオンが口元ににっこりと微笑んでぶつぶつという男たちを止めた。

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ネットの1話半分です~☆

独学の上、訳も初めて、昔言葉も初めて訳すので、可笑しい点も多いでしょうがお許しください☆(笑)

 

勉強がてら、ここに置いて行きます~♪

 

1/4少しだけ文章を訂正しました。

再度訂正しました。2017.11.25