朝からエッセイ教室に出かけた。80歳、男性の先生に「あのー、チョコとか食べますか?」とおそるおそる聞いた。先生は「あ~、60歳くらいから甘いものもOKになったよ、それまではあんまり食べなかったけどね」と言う。「よかったー、先生はお酒を飲まれるから、甘いものは苦手かなと思ったんですが、今日はバレンタインデーなので、洋酒入りのチョコを用意しました。こんな不出来な生徒を見捨てずにご指導、いつもありがとうございます」と私は言いながら、小さな袋を渡した。

 

 先生は嬉しそうに、チョコを受け取ってくれた。今日のエッセイ教室は、もう一人の生徒のOさんのエッセイが、なかなか良い味が出ていて、面白かった。映画や絵画、文学にも詳しくて、先生とも話が合う。彼女の年代は、団塊の世代とおっしゃっていた。

 

 彼女のエッセイの内容である。学生時代、早くにお母さんが亡くなり、お父さんとおじいさんと暮らす家が面白くなく、家から早く出ていきたいと思っていて、部屋に引きこもっていたら、ある日、心配したお父さんが部屋にやってきて、「生きていくのは辛いもんだ」とひとこと言って、出て行ったというのだ。この文章から、朴訥なお父さんの気持ちもくみ取れるし、彼女がその時どう思ったのか想像することが出来る。心温まる良いエッセイだった。

 

 また、先生は朝日新聞の東海林さだおさんのエッセイをコピーして持って来てくれた。これが、面白すぎる文章だった。「おでん」について書かれていた。ちくわとかコンニャクとか、独断と偏見に満ち満ちていたが、皆で大爆笑した。東海林さだおさんのエッセイ、読んでみたいと思った。

 

 エッセイの後はフラダンス教室である。フラダンスの先生と仲間に、鳥取旅行で買ったチョコレートとリンツのチョコを100均の可愛い袋に入れて渡した。喜んでもらって嬉しかった。「プアキエレ」の踊りを丁寧にひとつひとつ振りを覚えていく。この手首の滑らかな動き。左右に揺れるパウスカート。フラダンスは、さいこー。フラダンスの仲間もさいこー。バレンタインデーは、さいこー。世界の中心で愛をさけぼー。

 

やっぱ、この歌が最高ですよね。

平井堅 「瞳をとじて」

いつも読んでくださりありがとうございます。

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