落下の解剖学 | を観た。~3行映画評~

を観た。~3行映画評~

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落下の解剖学を観た。ようやく見れた第76回カンヌ映画祭パルムドール(最高賞)受賞作は、着想は見事だし、演技は素晴らしいが、シナリオ構成が秀逸とは思えない。弱視の子供が弾くピアノを、そのまま劇伴の様に使うアイデアはさすがだし、何気なく映る背景の山々をシーンごとに揃える撮影はゾッとするが、驚愕の映像ほどでもない。タイトルから観客が期待する"推理に基づく事故の実証実験と仮説合戦"は、ある事はあるがそんなでもない。また、内容とは無関係だが、検察も弁護人も裁判で、あまりに自由に討論会の様に発言するけど、あれは本当か、フランスの裁判てあんな風か?がいちばん気になった。そして何より本作の演技賞はあのワンちゃんだろう、の一本