◯ 彼らは生きていた | を観た。~3行映画評~

を観た。~3行映画評~

日本映画を中心に。たまに見る劇場新作も。タイトル前の◎はオススメ○は見て損ナシ△は気をつけて⭐️はその年のベスト

彼らは生きていたを観た。コロナ以降の初劇場鑑賞は、第一次世界大戦の戦場を、ピータージャクソンが商業映画として完成させた良作。膨大なモノクロフィルムを着色しただけでなく、後年BBCが丹念にヒヤリングした元兵士たちのインタビューを重ね、物語になるように構成された珍しいドキュメンタリー。色々驚かされる__まず、特攻とも言える無謀な作戦は世界中にある事/捕らえたドイツ捕虜と英国人は直ぐに仲良くなる事/前戦へ送り込まれた新兵は真っ先に紅茶を入れて飲む事/終戦後故郷に帰る前に、国が着替えを用意して軍服のまま帰還させない事(!)。一方、盲目的愛国心と終戦後に溢れる失業者は、どの国も同じ。そして最後に、やっぱりある男が言う"戦争はもうたくさんだ"

戦場は彼らにとって日常だから、
休んだり、ふざけたり、
笑ったりする。もちろん人間には、
娯楽や息抜きが必要。
しかし、
結局そこは、
戦場であって、
前戦に送られて、全滅したり、
負傷して帰還する者もいる。
また、英国軍の秘密兵器、"タンク"の試乗や
突撃直前、青ざめる兵士の顔も印象的だが、
ドイツ兵捕虜とヘルメットを交換してふざけるは、思いもしなかった事実だ。
第一次大戦を扱ったこの秀作が、
いかにリアルに前戦を
再現していたのかを逆に実感する。
こちらがドキュメンタリー
こちらが劇映画、カラーコントロール見事!



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