(前回の続きから)
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The First Sign 第1のサイン
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その場所は、グランドファーザーがそれまでに見たこともないような世界であった。
乾燥した土地には、植物がほとんどなかった。遠くの方に、村があるのが見えた。
村の家は、天然の素材というよりは、布切れでできたテントのようだった。
村に近づくと、死の悪臭が彼を襲い、とたんに吐き気をもようした。
グランドファーザーはこどもの泣き声、それに、絶望と病の音、老人たちのうめき声を聞いた。
埋葬されるのを待つ死体の山がいたるところにあった。
その死体はやせ細り、その顔には、苦痛で歪んだ表情が残されていた。
ここの人たちが、飢餓で死んだことがすぐにわかった。
どれも肉体というよりは骸骨に近く、こどもや大人、老人の違いはなく、すべてが同じに見えた。
子供たちはほとんど歩くことができず、老人は横たわって死を待っていた。
すべての場所から苦痛と恐怖で泣き声がした。
死の悪臭と希望の無い感覚がグランドファーザーを襲い、この村から逃げ出したいという衝動にかられた。
するとグランドファーザーの前にひとりの老人があらわれた。
最初、老人が話している言葉がわからなかった。
グランドファーザーは、彼が人間の精霊で、もう肉体が無い存在であることを理解した。
その老人は、精神世界の道を歩んだ人間で、おそらくこの村の部族のシャーマンであろうことを理解した。
そう思うや否や、老人が話している内容を理解することができた。
老人はやさしく語りかけた。
「ようこそ、『飢餓の国』と呼ばれる土地へ。
世界はいずれこの恐ろしい光景を目の当たりにします。
そして、飢餓を地球と干ばつの天候のせいにするでしょう。
これが世界に対する第1の警告です。
人間は創造の法を超えて生きることはできないし、自然と闘うことはできない、という人間への警告になります。
もしも世界が、この無意味な飢餓はをみて、自分たちの責任を理解できるのならこの飢餓は大きな学びに変わることでしょう。
しかし、わたしが恐れているのは、世界の人たちは自分自身の行動は省みず、かわりに自然を呪おうとすることです。
世界が、ここの人口を増加ような施策を強制して、その結果、この死の場所がつくられたのが事実です。
しかし、世界はこの事実を見ようとしません。
(つづく)
第1のサイン その2 『飢餓の国』 NIGHT OF THE RED SKIE-10
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