ビジネス街と繁華街と住宅地が同居して路面電車も走り抜ける札幌市中央区。

そぞろ散歩で目にとまるのは、この地で長く有り続け、親しまれている所。

 

まずは、カリーハウス・コロンボで腹ごしらえし出発です。

札幌国際ビル地下飲食店街で1972年から続く、スープカレーが話題になるはるか前から親しまれているカレー店。昼休みともなると行列が続く人気ぶりで、札幌到着と同時に何を置いてもコロンボへ、なんてことも。

よれよれのコードに身を包んだ、ぼさぼさ頭のオジサンがチリではなくカレーを食べて一言『うちのカミサンにも食べさせたい』と呟いたら、ダブル・コロンボ。


札幌国際ビルから駅前通りを南へ、大通公園をこえて、西4丁目から札幌の街を100年以上走り続けている市電・外回りに乗車して心地よい揺れに身を委ねます。

 

中島公園通駅で下車し、中島公園とは反対側・札幌駅に向かって左・西方向へと歩きます。

東屯田通、石山通をこえると、右側の道路沿いに半世紀を超えて温もりを提供し続けている末広湯が見えてきます。午後の散歩の途中でひと風呂浴びて温まるには格好の場所ですが、予めタオルや石鹸を携えておく必要があり、『ご利用は計画的に』。

 

末広湯を過ぎて次の交差点を左に曲がり南へと歩を進めると、右側に1925年創業の豆腐店・畔田商店(くろだしょうてん)が目に入ります。

豆腐をいただきたいところですが、散歩途中でもあることから、豆乳から作られたシフォンケーキを購入し、近くの公園のベンチでいただきました。

 

豆腐と言えば、冷奴で一杯と行きたいところ、夕暮れ時ともなってきたことから、西線11条駅から再び市電・外回りに乗り、西8丁目で下車し、南へすすみ、味わいある建物の松本商店がある二つ目の交差点を右にまがり、60年を超える歴史を刻み続ける居酒屋・たかさごや へ。

まずは冷奴で、しみじみと一杯 ・・・。

 

日本酒の酔いを、最後は洋酒・ウィスキーでしめようと、すすきの交差点近くまで歩き、1958年から続くバー・やまざき へ。

歳月をかけて作り上げられた寛ぎの時間を熟成されたウィスキーと共に味わいます。

 

そして、宿泊は、1964年・最初の東京オリンピックが開催された年に開業した札幌パークホテル。中島公園の傍らにある静かな環境で、年輪を重ねたサービスに心地よく眠りにつきます。