沖縄県宜野湾市で開かれた、
「教科書検定意見撤回を求める県民大会」。
11万人もの県民が参加し、
沖縄県知事をはじめ、
行政と県民が一体になった、
燃え上がるような大集会になったようです![]()
米兵による
少女暴行事件に講義して
8万5千人が参加した
1995年の県民総決起大会を上回る規模となったのは、
沖縄戦での「集団自決」について、
「日本軍による強制」の記述を
教科書から削除させた
政府・文部科学省にたいする
県民の怒りが
頂点に達していることを示しています![]()
県民大会では、
高校生代表として、
二人の高校生が発言しています。
わたしは、
この高校生の発言を
新聞記事で読んで、
もう涙が止まりませんでした![]()
高校生の発言を紹介します。
<高校生代表の訴え>
「沖縄戦での集団自決に
日本軍の強制があったという記述は、
沖縄戦の実態について
誤解する恐れがある表現である」
ある日の朝、
わたしの目に飛び込んできた
この新聞記事。
わたしは
“誤解”という検定意見書の言葉に
目を奪われました。
この記述をなくそうとしている人たちは、
わたしたちの
おじぃ、
おばぁたちが、
うそをついていると言いたいのでしょうか。
それとも、
思い違いだったと言いたいのでしょうか。
わたしたちは、
戦争を知りません。
ですが、
一緒に住む、
おじぃ、
おばぁたちから
戦争の話を聞いたり、
戦跡を巡ったりして
沖縄戦について学んできました。
おじぃ、
おばぁたちは、
重い口を開き、
苦しい過去を教えてくれました。
死体の山を越え、
誰が敵で
誰が味方かわからなくなる怖さ、
大事な人を
目の前で失う悲しさ、
そして
悲惨な集団自決があったことを。
なぜ沖縄戦で
自ら命を絶ったり、
肉親同士が命を奪い合うという
残酷なことが起こったのでしょうか。
住民は事前に
「敵につかまるくらいなら死を選べ」
「米軍の捕虜になれば、
男は戦車でひき殺され、
女は乱暴され殺される」
という
教育や指示を受けていたといいます。
さらに、
手りゅう弾が配布されました。
極限状態におかれた住民たちは
どう感じたでしょうか。
手りゅう弾を配った日本軍は
明らかに自決を強制していると思います。
わたしたちが住んでいる
読谷村には、
集団自決が起こった
「チビチリガマ」があります。
ガマの中は、
窒息死をするために火をつけた
布団の煙が充満し、
死を求める住民が
毒の入った注射器の前に
列をなしました。
母がわが子に手をかけたり、
互いを刃物で刺し合い、
80人以上もの
尊い命が奪われました。
そのなかには
年寄りから
まだ5歳にもならない子どもまでもが
含まれていたのです。
集団自決や教科書検定のことは、
わたしたち高校生の話題にもあがります。
「教科書から
集団自決の真相のことが消されるなんて
考えられない」
「たくさんの犠牲者が
実際に出ているのに、
どうしてそんなことをするのだろう」。
わたしたちは
集団自決に軍の関与があったということは、
明らかな事実だと考えています。
なぜ、
戦後60年以上を過ぎた今になって、
記述内容を変える必要があるのでしょうか。
実際に
ガマの中にいた人たちや、
肉親を失った人たちの証言を
否定できるのでしょうか。
わたしは将来、
高校で日本史を教える教師になりたいと思い、
勉強をしています。
このまま検定意見が通れば、
わたしが歴史を教える立場になった時、
教科書の記述どおり
事実ではないことを教えなければいけません。
分厚い教科書の中の
たった一文、
たった一言かもしれません。
しかし、
その中には
失われた多くの尊い命があるのです。
二度と戦争は繰り返してはいけないという
沖縄県民の強い思いがあるのです。
教科書から
集団自決の本当の記述がなくなれば、
次は日本軍による
住民虐殺の記述まで
消されてしまう心配があります。
うそを真実と言わないでください。
わたしたちは真実を学びたい。
そして、
次の世代の子どもたちに、
真実を伝えたいのです。
教科書から
軍の関与を消さないでください。
あの醜い戦争を美化しないでほしい。
たとえ醜くても真実を知りたい、
学びたい、
そして伝えたい。
