こんな時もありました。
時が経って、ふと振り返ってみようと思いました。
息子が産まれた翌日から母児同室がスタート。
初めてオムツを変える。やり方がわからない…
息子のベッドの下に引っかけてある『オムツの変え方~男の子~』の紙を見てみる。
お股を拭いて、おちんちんを拭いて、オムツを着ける。ただ、そんな簡単なことが難しかった。
足をジタバタ動かすけど、折れちゃうんぢゃないかと怖くて強く持てない。だから余計に時間がかかり泣いてしまう。
オロオロしながらオムツを変えていました。
初めておっぱいをあげるとき、ナースコールで助産師さんを呼ばなきゃいけなかった。
ナースコールで呼ぶなんて初めてだったし、忙しそうで申し訳なかった。けど、おっぱいのあげ方が分からないから呼んだ。それなのに、助産師さんが来たら泣き止んで寝てしまった。
だから、助産師さんは帰っていった。勇気を出してナースコール押したのになんで?と落胆した。
ちょっとすると泣きはじめて、再び勇気を出してナースコールを押す。
年配の助産師さんが来てくれた。忙しそうだし、面倒臭そうな顔してた…よぉに見えた。パパッと教えられて、もう片方も同じように頑張ってね。分からなかったら冊子見てみてね。と言って帰っていった。
ねぇ…待ってよ…。私、分からないよ。どぉゃって、お口外すの?どぉやって体の向きを変えるの?分からないこといっぱいで頭がパニックだった。だけど、もう呼びたくなかった…頑張るしかないと思った。
横抱き、フットボール抱き、縦抱き…病院の冊子を見て、こぉでもない、あぁでもないと頑張った。
そぉやって、おっぱいのあげ方は覚えた。
出産当夜は、痛いのと興奮してるので一睡もできなかった。眠たいし体が痛いしでボーッとしていました。
だけど、みんなこぉなんだと思って頑張った。夜になると静かな病室で息子と二人ぼっち。息してるかな?オシッコしてないかな?暑くない?寒くない?色々心配で寝れなかった。
お腹がすいて泣く息子におっぱいをあげる。まだまだ出ないおっぱいをくわえる息子。飲むのが下手くそでお腹がいっぱいにならなくて泣き続ける。1時間近くあげて疲れて寝ちゃう。また数十分後に起きる。こんなことの繰り返しでヘトヘトでした。
ふと、他の部屋からは泣き声が聞こえない…ウチの子だけ泣いてるんだ…
と思い、私のおっぱいが出なくてお腹がいっぱいにならないから泣くんだよね。ごめんね。きっと、他の人はうちの子が泣いてるから迷惑してるよね。あぁ
泣かないでよ。お願い。みんなに迷惑がられちゃうよ。と思った。
夜中の静かな部屋にいると孤独を感じた。私、やってけるのかな?このまま1時間おっぱい、寝れないの繰り返しで死んでしまうんぢゃないの?もぉ疲れたよ。休ませて。
そう思った。
そんなことを思う自分にも腹がたった。
心も体もヘトヘトだった。
だけど、不思議と涙も出なかった。きっと究極に疲れてたんだと思う。
毎日お見舞いに来てくれる両親が帰るとき
私は『私をおいて帰らないでよ…。帰っちゃったら私1人だよ…。』そう思った。
きっと、もっと助産師さんに相談すれば良かったんだと思う。だけどその頃の私は、質問することは恥ずかしいことだと思ってた。『このお母さん何も分かってないんだね。』って思われるんぢゃないか?『こんな忙しいのに呼ばないでよ』って思われるんぢゃないかって自分の評価ばかり気になってた。
あの頃の私は自分のことしか考えれてなかった。
息子のために聞かなきゃいけないのにそれが出来なかった。
こうやって振り返ると、あの頃はとってもツラかったな。
今でもツラいことはあるけど、あの時を乗り越えて今があることを幸せだと思う。
ふと、振り返りたくなって思い返してみました。