こんにちは！
フラワーエッセンススクール
シャンドゥルールのスタッフCです。
大学時代、哲学科だった私は、
ドイツの哲学者
ハイデガーの「存在と時間」について
主に学んでいました。
一丁前に紹介してみましたが、
内容はほとんど忘れています（笑）
でも、そんななかでも、
私には印象に残っているパートがあります。
それはハイデガーの「死」についての分析。
死は
誰とも交換することが出来ない、
誰かに代わってもらうことも出来ない、
誰にでも必ず起こりうるが
いつやってくるのかは分からない唯一の可能性であり、
他のどの可能性も追い越すことができない、
現存在（＝私たち生きる人間のこと）の
最後の可能性である。
日常生活では、
死を忌み嫌い、隠して、忘れて、過ごすが、
常に私たちは、
死に向かって生きているということ。
とっても簡単にまとめると
こういうことだったと思うのですが、
「死に向かって生きている」という考え方に、
はっとしたことを覚えています。
私はこの講義を受けながら、
死んだらどうなるんだ？と
この意識はどうなってしまう？と
死について考え出したら
強烈に怖くなってしまい、
一人パニック発作になりかけました。
（当時の私に
レスキューレメディが欲しかった🥲）
と同時に、不思議だったのが、
今この私が確かに生きていること、を
強く感じることでした。
「人は死ぬ」
「自分もいつかは死ぬ」
頭では
そんなの当たり前よねと理解していても、
日常生活で死を意識しながら
生きている人は、
そう多くはないと思います。
見て見ぬふり...に近いような、
絶対に自分にも訪れるのに
どこか他人事のような感覚がありますね。
この毎日の生活、「日常」に没入している。
なぜなんでしょう。
死は怖いから？
ではなぜ怖いんでしょう？
地獄に落ちるかもしれないから？
愛する人との別れだから？
どうなるのか分からないから？
今世に限り今この肉体を持っている以上
まだ死んだことがないから、
リアルに実感できない
そういう面もあるかもしれませんね。
自分が死ぬ時はだって、
もう死んでますからね。
生まれてきた人の分だけ
それぞれの可能性と使命があるなかで
万人に共通していることが、
最後には死ぬという事実。
自分にとって近しい存在が
終わりを迎えるたびに、
「ああ、人は死ぬんだった」と、
死を身近なものとして
思い出されるような気がします。
ハイデガーは、
死を自分に起こる可能性として
引き受けて生きることが
本来の生き方であると伝えています。
それは、
死の恐怖を常に感じろというわけではなく、
（そもそも死は恐怖なことなのか？
という点が気になりますが、
ひとまずこの場では置いといて。）
いつかは分からないけど
今世の終わりが必ず来ることを自覚して
生きていくということ。
この日常に囚われていると
終わりがないように錯覚してしまいますが、
みんな等しく必ず死ぬということ。
当たり前のことなんですけどね。
こういったことを
あまり深く考える機会は
なかったりしますよね。
終わりがあることを
本当の意味で捉えることができたら、
自分の可能性として
引き受けることができたら、
残りの今をどのように過ごそうか、
1秒たりとも無駄にできないですね。
お金になるわけでも、
モテるわけでもないですが、
哲学は何事においても
よりよく生きるベースに
なっていると信じています。
2023年は
どのように過ごしていきましょうか！
本年もよろしくお願いいたします😊
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