昨春以来、歌うことが禁じられて。
「お歌は、小さな声で歌いましょう」と
学校でも指導される、新しい日常。
私の専門は、ピアノですが、歌わずして、
音楽を学ぶことは、考えられません。
終息の兆しの見えない、コロナの流行。
大人も子供も、次第に、日常会話の声が
小さくなり、次第に引っ込み思案になり、
マスクの下の表情も、乏しくなりがちに。
歌を忘れた子供達は、教育は、音楽界は、
この先、どうなってしまうのか。
いつになれば、学校に、音楽ホールに、
合唱が、戻るのか。
出口のない日常が、まだ続きますが、
"こころとハーモニーの講座フェルマータ
" KIRAKO様より、リブログのご了承を
頂きました。ご紹介します↓
合唱は、部活動や、専門家、愛好家だけの
ものではなく、
学校現場でも、クラス毎の合唱祭が行われ
たり、卒業式などの様々な行事の場面でも、
合唱は、欠かせません。
中学教師だった頃、お互いの声を聴き合い
ながら、クラスで一つの合唱を創り上げる
過程を通して、集団が短期間で変容したり
また、学校生活の中で歌った思い出の曲を
宿泊行事の場や、卒業式などで歌うことで
互いの心を近づけ、思い出を共有し合ったり
音楽が、言葉以上に語り、想いを乗せて
メッセージを発し、記憶を刻む場面を、
数多く、見てきました。
時には、歳月を経て再会した、同窓会の
居酒屋の席でも。ありし日、声を合わせ、
心を合わせて、歌い合った曲の大合唱が
始まることも、ままあります。
介護の現場でも、遠い記憶を蘇らせ、
感情を揺さぶり、心を動かす、歌の力。
今はまだ、想いを声に乗せ、歌い上げる
ことが出来なくても。合唱の復活を、
歌の力を、信じています。