主治医「仲山さんの、心の奥にある、深い深い、悩みや相談を聞いて、私たちはケアしていきたいんです。けれど、仲山さんの方から、そういった深い話を聞いた事がないので…」
僕「…」
そうだった。ここは精神科。何でも話していいんだ。
それなのに。
強がっていたのか、怖がっていたのか。
僕は、先生に何も話せていなかった。
主治医「食欲は?眠れてますか?困った事はありますか?」
僕「…いつもと変わりません」
そのやり取りで、いつも終わりにしていた。
いつもと、変わらないのではない。
悩みがある。それを、話せないだけだった。
ここで、胸を砕いて、ありのまま、話して良いんだ。
何がつらい?
何が悲しかった?
アドバイスを受け、
治療を受けるところだから。
なのに、僕が何も話さないから、伝わらないのは当然でした。
心を開いて。
これからは、ありのままを、先生に話そうと決めました。
精神の病気のプロ。
頼るべき、医療機関。
僕は、病気なんだ。
障害者なんだ。
…そうなんだ。
避けられない。
診断が目の前にあり、症状に苦しめられている。
助けて、と、言っても、良いんだ。
真面目な性格が災いしているのか、
誰かに甘える事を、邪魔する。
私が私を許してあげよう。
生き方を、変えよう。