いつもの病院は定休日だった。
知り合いの病院だということで少し遠方の病院を紹介された。
どういう症状だとかどういう治療をしているとか、
しっかり伝えておきますと聞いていた。
実際はメールで薬の指示を出しただけのような、ぺらっとした紙一枚。
それでどの程度伝わっているのか謎だった。
胃の中が液体でぱんぱんになっていることは知らなかった。
他にもちょっと引き継ぎの甘さを感じる部分がちらほら。
上から目線で話されることやこちらの話に食い気味で相槌を打つせいで
聞いてもらえてるかどうか不安になった。
初日に比べて元気が無くなってる気がすることと
薬の効果が切れるのが早くなっているのか?ということの二点は伝えた。
納得する返事はもらえていない。
この先生にはこちらからの質問はもうしなくていいと思った。
こちらの先生は、入院を強く勧めてきた。
長期の入院、治療が必要だと。
長期にわたって治療すれば治るのか?
今日明日にも命が危ないと聞いていたのに、どういうことなんだ。
治る見込みがあるなら一緒に頑張りたい。
けど、だらだらとしんどい思いを続けさせるのなら、入院はさせたくない。
飼い主のエゴは押し付けたくない。
明日、いつもの病院で相談させてもらおう。
さっき、具合が悪くなって初めて
ほくとが鳴いた。
注射を嫌がる声でも車を怖がる声でもなく
呼びかけに対する返事だった。
久しぶりに声を聞けて涙が出そうになった。
できればこのまま元気になってほしい。
お腹いっぱいご飯食べてほしい。
昨日病院に連れて行く前、
ほくとの口からどろっとした唾液のような透明の液体がよだれのように垂れてきていた。
病院から帰ってきてしばらくすると、そのよだれは出なくなっていた。
寝る前もよだれは無く、少し寄り添いに来てくれたけれど、喉を鳴らす元気は無いようだった。
昨日は昼過ぎ頃から気になり始めたそのよだれが、今朝は6時前から出ている。
薬が切れるのが早かったのか。
少し歩くことは出来るけれど、少し大きい振動があると水を吐き出してしまう。
吐き出してしまったことを気にして、部屋の隅っこに移動してしまう。
病気が酷い状態の子に気を使わせてしまうのは本当につらい。
しんどいのに、苦しいのに、気を使える優しい子。
どうしてほくとがこんな目に遭わないといけないのだろう。