【震災から7年がたちます】 | 青森市の社長向けのブログ/中小企業の経営戦略

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このブログでは、私の専門分野である税務、会計、経営について

中小企業の経営に役立つ内容をお話しています。

こんにちは。

 

今年もまた3月11日がやってきます。以前にも書いていますが、初めてブログをご覧になる方もいますし、常日頃から心に留めていなければならないことだと考えているので、また同じことを書きたいと思います。

 

ご存知の方も多いと思いますが、民主党政権下では「事業仕分」というものが行われました。国や地方自治体が行っている事業を取り上げて、公の場でその必要性を議論した会議です。世界で一番のスーパーコンピュータの開発を目指していた事業について、蓮舫さんが「二番じゃダメなんですか」と問うたのは今でも語り草です。

 

この事業仕分でやり玉に挙がったのが、東京都江戸川区が当時実施していた「スーパー堤防」の事業です。スーパー堤防は東京江戸川区で200年に一度の大洪水に耐えることができるようにと、1987年に始まった堤防整備の事業です。総事業費12兆円、完成まで400年かかるという途方もない事業で、事業仕分の結果「廃止」となりました。

 

事業仕分の様子は報道各社も取り上げていましたが、このスーパー堤防の事業は行政の無駄を絵に描いたものとして批判されました。どこのテレビ局でもコメンテーターが「200年に一度のことのために膨大なお金と時間を投入するなんて馬鹿げている」といった論調で切り捨てました。世の中の多くの人も同調したと思いますし、私自身も「お金の無駄だな」と感じていました。

 

さて、東日本大震災では、700年前の貞観地震の記録が残っているのに、なぜ対応しなかったのかと手のひらを返した論調になりました。当時スーパー堤防事業をバカにしていた人たちはどこに消えてしまったのでしょうか。津波の予測可能性を争う裁判でも、裁判所は「津波は予測できた」として学校関係者などが敗訴しています。でも、当時津波の可能性を主張したら、変わり者として相手にされなかったでしょう。

 

責めたり批判する意図は全くありません。

 

我々の考えというのは、実に浅はかで思慮の足りないものであるか、自戒しなければなりません。鬼の首を取って勝ち誇った気持ちでいても、周りやマスコミがはやし立てていても、大きな間違いかもしれないのです。人間の力というのは自然の前では微々たるものにすぎません。我々は、大きな災害で一生懸命に積み上げたものも一瞬で無に帰することを思い知らされました。生かされていることに感謝し、謙虚に生きることの大事さを改めて思うのであります。

 

ではまた明日。