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こちらも離島でも活躍した画家

英一蝶は江戸中期、元禄時代を中心に活躍した絵師

江戸狩野派の系統という事で正統派の絵師でありながら

独自のユーモア感覚で個性的な絵を描く

雨宿りや遊びなど、庶民の風俗も描く

展示にはその絵に登場する人や動物に状況を語らせるという

ユーモラスな説明も

 

その江戸での活躍から一転して三宅島へ流罪

その理由はなんやかんやと言われているが

基本的には江戸幕府自体がこういう風俗を描く絵師に対して

自分達への批判に繋がる可能性ありとして

目を付けていたというのが基本姿勢としてあるのだろう

それは来年の大河の主人公の蔦屋重三郎が風紀取締りで処分されるなど

江戸時代を通じて、所々で行われている

 

江戸から遠い、離れ小島で不自由な生活を送っている、とおもいきや

江戸から送ってもらった紙や絵具を使い

江戸の顧客や島の人達からの注文に応じ

かえって江戸にいた時より、カラフルな絵を描いている

なお、今回の展示会の目玉である布晒舞図(重要文化財)はこの時期の作品だが

展示が10/16~11/10という事で今回は見る事ができなかった

こちらを目当ての人はこの時期に来館すると良いだろう

 

やがて江戸に戻り「英一蝶」として活躍

徳川吉宗の享保時代に死去した。

 

展示は原則撮影禁止だが

「舞楽図屏風」のみ撮影可

おけらの訪問した時は平日の夕方だったので

人が少なかったが

それでもこの屏風を人写りなしで撮影は難しかった

休日など混む時は撮影は難しいだろうと思う

 

時代に翻弄された絵師ではあるが

人柄がらが良い意味で楽観的だったのだろうか

その絵の華やかさやユーモラスな描写は

悲壮さを全く感じさせず、見ていて気持ち和やかに

なる。

 

華やかな絵を楽しんだ後は

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今日の最後はコンサート