川の道の下見・予行練習をひとまず中断し、昨日、土曜日に奥秩父から雁坂峠を超え、甲府まで走ってきました。

前から甲府は一度行ってみたいと思っていたところですが、川の道の冬季の三国峠越えの迂回路を捜しているうちに再び注目し、早速走ってきました。

秩父から甲府へは、国道140号で抜けることができますが、残念ながら約6キロ程にも及ぶ雁坂トンネルは歩行者(自転車)は通行不可になっています。
歩行者は、雁坂トンネルの代わりに雁坂峠を超える必要があります。昔はこの峠越えが国道になっており、逆に車が通れないみたいでした。
しかし、この雁坂峠、標高が2082mで、約1000mもの標高差を登り下りする必要のある、れっきとした登山道でした。
峠を越えるだけでも一苦労です。
長さは約15キロ程でした。

まず電車、バスを乗り継ぎ奥秩父の中津川(川の道約160地点中津川方面分岐点)に向かい、9:30頃ランを開始しました。

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川の道のコースは右に曲がりこまどり荘へ向かいます。
今回は、直進し2キロ強のトンネルを抜けました。

トンネルを抜けたところの橋から見下ろした風景。
どこか、見たことがあります。

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そう、去年行った荒川源流巡りのゴール地点の川又です。
滝川と入り川が合流し荒川になる場所です。

ここから数キロ、滝川方向に国道140号を上ったところに、雁坂峠の登山口があります。

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想像以上にこじんまりとして、間違っていないか不安でしたが、他にそれっぽい道がなかったので登り始めることにしました。

ひたすら、登山道の登り詰めます。

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前日は雨でしたが地面はぬかるんでなく、残念ながら筑波連山で編み出した滑り台走法の出番はありませんでした。
しかし、登れど登れど、誰にも会いません。

だんだん、コースも険しくなってきました。

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峠まで、もう少し。

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ついに、誰にも会うことなく、雁坂小屋に到着。

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ここで、初めて登山者と会いました。

峠は小屋から少し登ったところにありました。
甲武信ヶ岳へつながるルートの案内もありました。

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この時点で14:30頃になっていました。
既に甲府からの終電が危うくなっていました。

ここからは広瀬湖に下る一方でした。
しかし、こんな難所もありました。

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今回も緯度経度入りの地図をあらかじめ用意しておきましたが、沢の辺りでは特に重宝しました。
だいぶ早い段階で携帯も圏外となっていました。
沢を横切る場所を間違えると致命的なタイムロスになりかねません。

なんと、カモシカの声も何度か聞こえました。
先週は、三国峠までなぜ会いに来なかったのかと怒っているようにも聞こえました。

何とか、広瀬湖付近まで下山し、国道140号に合流。

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この時点で17:00頃になっていました。

ここから甲府まで約38キロ程。
終電に間に合うか?!
休んでいる暇もなく、国道をひたすら駆け下りました。
最近、この種のスリルがやみつきになっています。

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何とか22:00前に甲府駅に到着。

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ぎりぎりセーフだったようです。
自宅最寄ではありませんが、かなり近いところまで電車で帰ることができました。

走行距離:約58.5キロ
走行時間:約12時間31分

このように、今回もともと三国峠の迂回路として探していたルートはとんでもない登山道でした。
雁坂峠は冬季閉鎖はされないもののベテランの登山家がそれなりの装備で登らないと命にかかわるようなところで、どうやら迂回路としてはNGなようでした。
(実はわかっていましたが。。)

残す迂回路の候補は秩父から十石峠を超えて長野の佐久地方に抜ける国道299号のルートと言ったところでしょうか。
他にも、秩父付近で行ってみたいところがあり、旅ランのネタがつきません。
あまり、秋にレースを入れなかった分、まだまだ旅ランは続きそうです。