こんにちは。ブログの更新をサボっていた藤本です。
これは、去年の春に弊社事務所に植えた「クロハトベラ」という木から、挿し木で増やした子供たちです!
親はこの木です。「ピットスポルム」という名前でも流通しており、近頃人気が高まっている木のようですね。
クロハトベラを扱ったのはあのときが初めてだったのですが、常緑樹のなかでは大変涼やかな見た目をしており、なおかつ成長も穏やかかつ健やかで、花梨内での評価はにわかに高まったものの、お客様の庭に植栽する際に欲しいと思っても、いつもお願いしている植木農園さんで在庫が無いことが多いのです。
どうにかならんかとネットで調べていると、挿し木で増やせないことはないという情報がヒットしたので、去年の年末に試しに20本ほど枝を切り挿し木して、サンルームのようなところで管理していたら、うち4本が春に発根して株分けに成功しました。20分の4なので、成功率は20%ですね…。参考にした論文では同時期で20~50%とあったので大成功とは言えませんが、まぁこんなものなのでしょう。
挿し木のために切った切り口からは、白い樹液が出てきていました。強くはないものの毒性があるようです。
挿し木した当初は4~5センチ程度の枝だったのが、今現在は長いもので20センチぐらいに伸びています。もうすぐ丸一年になろうかというところですが、ずっと一本のまま上へひょろひょろと伸びているだけで、脇芽が出て枝分かれするなどの気配はありません。
頂点からは今も芽吹いてきています。上にだけ伸びるぞという意気込みを感じます。
もしかしてどこかで一旦生長点を止めて分岐を促してあげるべきなのか、今はまだ放っておくべきなのか…?何もかもわかりませんし、どこかに出せるぐらいの大きさになるまでにあと何年かかるのでしょうか。
果たしてそうなる頃には植木農家さんの供給も追い付き、貴重でもなんでもなくなっている可能性が大いにありますが、挿し木から成長を見守ってきた植木が立派になって出ていくとなればそれはもう嬉しいと思うので、このまますくすくと、なるべく早く大きくなってほしいと願います。
親木からは今年も若く良い枝がどんどん出てきているので、また次は去年よりもちょっと多めに挿し木してやろうかと思っています。