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先日上野へ等伯展を見に行って来ました。

きっかけはNHKの番組、歴史ヒストリアで見た事ですが、受信料を払っていると割引が有るので利用しました。

行ったら凄い人だかり。前列の人が絵にへばりついてるため、全体像がよくわからない作品も有りました。特に初期の法華経の仏画が見にくかったです。

嫁さんは「阿修羅の時はもっと凄かった」と笑いながら人波をかきわけてました。

この時代の絵師は芸術家と言うよりは、御用聞き職人だったのでしょうけど、晩年に自分の為に描いたと思われる「松林図屏風」にガツンと来ました。

寂しい水墨画ですが、幻想的な霧を感じさせてくれます。霧自体は描けなくても松林の霞や濃淡、葉のタッチで霧が舞ってるようにも見えます。

千利休の侘寂の世界に通ずるものがあるなと思いました。

どういう生き方をした人なのかなあと、思いは安土桃山時代まで馳せます。