大水(7538) | ひかこのブログ

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卸売市場を調べる中で発見しました

 

魚介系の株主優待がもらえるのが魅力的です

 

日本水産の持分会社。

水産物卸売り主力。

大阪市中央卸売市場を中心に近畿7市場に営業拠点(四季報)

 

 

【沿革】

昭和14年 大阪冷凍エビを設立

 

昭和22年 大阪府における公認荷受期間となる

 

昭和31年 大阪塩干の営業権を一部譲受

 

平成4年 大阪東部冷蔵を子会社化

 

平成9年 株式上場

 

平成13年 京都魚市場を吸収合併、京都興産及び丸魚食品を子会社化

 

平成17年 明石丸海を吸収合併

 

平成25年 大分水産が水産物部の営業の譲受について大分県知事より認可を受け、大分市公設地方卸市場において事業を開始

 

 

【事業内容】

・水産物販売事業:卸売市場法に基づき中央卸売市場等において水産物の販売

 

・冷蔵倉庫等事業:市場内及び市場外流通の拠点として冷蔵倉庫業

 

 

【業績】

業績

売上高

当期

利益

一株益

(円)

一株配

(円)

連14.3

132,008

244

17.8

3

連15.3

133,313

507

37.0

3

連16.3

136,461

623

45.4

5

連17.3

130,290

449

32.8

5

連18.3

130,060

365

26.6

5

売上高は1,300億円前後で、赤字期ありませんが、利益額にばらつきがあります

 

 

【セグメント】

 

水産物

販売事業

冷蔵倉庫等

事業

売上高

129,878

244

130,123

利益

503

2

505

資産

21,829

313

22,143

 

 

【財務諸表】

①    資産

・現金預金24億円(11%)

 

・有形固定資産30億円(14%)

 

・投資有価証券26億円(12%)

 

②    負債

・有利子負債29億円(14%)

 

③    純資産

・自己資本比率31%

 

・配当性向19%

 

・利益剰余金27億円(12%)

 

・その他有価証券評価差額金10億円

 

④    損益計算

・売上高

営業利益率0.2%

経常利益率0.3%

当期純利益率0.3%

 

・債務免除益65百万円

平成20年10月に発覚した不適切な取引に起因する残存債務の内、債務を支払わないことで合意した金額

 

⑤    キャッシュフロー

・投資額(百万円)

科目

前期

当期

減価償却費

285

280

固定資産に対する支出

347

30

 

・前期投資有価証券の売却による収入66百万円

 

 

【トピック】

①    大株主の状況

氏名又は名称

割合

(%)

日本水産株式会社

31.35

株式会社極洋

8.60

農林中央金庫

5.05

大水従業員持株会

3.99

株式会社ベニレイ

3.62

ニチモウ株式会社

3.27

中部水産株式会社

1.88

木村 明子

1.65

寳船冷蔵株式会社

1.64

利州株式会社

1.56

62.66

 

②    特定投資株式

銘柄

貸借対照表

計上額

(百万円)

㈱極洋

326

㈱ニチレイ

147

㈱ライフコーポレーション

141

ニチモウ㈱

80

櫻島埠頭㈱

79

一正蒲鉾㈱

74

中部水産㈱

72

イオン㈱

69

㈱平和堂

51

エイチ・ツー・オー リテイリング㈱

7

㈱関西スーパーマーケット

7

㈱オークワ

7

OUGホールディングス㈱

0

 

③    卸売市場法改正ポイント(2018年)

 

・「第三者販売の禁止」「直荷引きの禁止」が削除されたことにより、卸売業者や仲卸業者と、大手のスーパーや外食産業との直接取引が拡大

→買い手の力が強くなることで、買いたたきが起こり、市場で「公正な価格形成ができなくなる」との懸念が

 

・「商物一致原則」が削除されたことにより、卸が間に入り、商取引は市場が行いますが、物品は大型産地、輸入商社、冷凍業者が市場を通さず、大手スーパー・加工業者・外食産業などへの直接出荷も増大

→これまで卸売市場を支えてきた中小の仲卸業者にとって、卸売市場での生鮮食料品の購入が困難となり、仲卸業者の「目利き力」に依存していた専門小売商、料理店、すし店などの買出人の仕入れを困難にし、その営業にも大きな影響を与える

 

:みずほ総合研究所 変革が求められる卸売市場

https://www.mizuho-ri.co.jp/publication/research/pdf/insight/pl180515.pdf

:農民運動全国連合会

http://www.nouminren.ne.jp/newspaper.php?fname=dat/201804/2018043007.htm

 

改定によって、大幅に卸売市場が変化すると思いきや、すでに既存の法律の例外規定を利用し、市場外での取引が行われている、卸売市場経由率も低下しているので実質的な影響は少なさそうです

 

 

【株価 購入価額】

 

239円(2018.12.28)

 

2.09%(12/28)配当利回り(会社予想)

5.00(2019/03)1株配当(会社予想)

(連) 6.43倍(12/28)PER(会社予想)

(連) 0.46倍(12/28)PBR(実績)

(連) 37.16(2019/03)EPS(会社予想)

(連) 515.78(2018/03)BPS(実績)

 

・直近5期の平均EPS:32円

 

・進捗:57%(2Q)

 

需要・顧客構造(▲5%):中央・地方卸売市場を中心に営業活動を行っており、水産物卸売業務が総売上の9割超をしめています

 

水産物は景気の影響を受けづらそうですが、卸売市場での荷受取扱量で業績が左右され、長期的には市場外取引の拡大による業績悪化が懸念されます

 

競争環境(▲20%):規制で守られており、卸売市場の中での競争は激しくなさそうですが、卸売市場を通さずに、買付を行うビジネスモデルが強大なライバルになりそうです

 

・ビジネスモデルの有望性(▲5%):大半の資源を集中させている卸売市場がジリ貧であり、市場外取引にシフトするには困難だと思います

 

仕入業者とのコネクションがあり、時間をかければ、新たなビジネスモデルを構築できるかもしれませんが、かなりの痛みを伴いそうです

 

・株主優待(+20%):1,000株単元で自社取扱の水産加工品数点(各3,000円相当)がもらえます

 

・個人的な好み(▲10%):卸売業だけあって、利益率が低く、業績悪化による赤字転落が不安です

 

・目標株価

PER32×14倍=448

PBR516×0.7倍=361

プレミアム405×0.95×0.8×0.95×1.2×0.9=315

 

315円以下なら購入しても良さそうです

 

 

以上