魚介系の株主優待がほしくて仕方がありません
魚の卸を調べる中で発見しました
株価も割安なので調べてみました
大阪市中央卸売市場の水産物卸売り。
国内最大規模。
市場外取引を拡大中。
養殖も手掛ける(四季報)
【沿革】
昭和21年 大阪市福島区に水産物の売買及び販売の受託を目的に設立
昭和22年 卸売業務を開始
昭和36年 株式上場
昭和40年 大栄水産、太源、大栄食品の3社を合併
昭和56年 大阪東部水産市場より営業の一部譲受
平成17年 大阪府泉佐野市に鮮魚加工センター新設
平成19年 大阪魚市場、和歌山魚類、滋賀県魚市場の3社が合併
平成20年 大栄太源、スイチョク、やまは食品の3社が合併
【事業内容】
・水産物荷受事業:「卸売市場法」に基づき卸売市場において、水産物の販売
・市場外水産物卸売事業:インドネシア、インド、オーストラリア等を主とした世界数十カ国より輸入される冷凍海老をはじめ、各種水産物を全国30数カ所の販売網(営業所等)を通じて、自社加工製品を含めて国内の市場、量販店、ホテル、外食産業等に販売、アジ、サワラ、サバ等の鮮魚については国内の市場に出荷販売
・養殖事業:九州、四国近海漁場でハマチ、ブリ、マグロの養殖
・食品加工事業:鮮魚加工センター(OUG加工センター)で定塩鮭冷凍製品の加工、輸入サーモンのフィーレ加工、ハマチ、ブリ等の鮮魚加工、量販店向けにおにぎり等の米飯加工、刺身のケンを主体としたカット野菜の加工
・物流事業:「大阪港舞洲食品流通センター」において、搬入された水産物等を量販店等の配送先別に仕分けをし、自社便にて配送
・リース事業:保険代理業及びリース業
・水産物仲卸事業:「卸売市場法」に基づき中央卸売市場にてせり等取引に参加し、水産物の販売
・水産物小売事業:黒門市場(大阪市中央区)に店舗を構え、また、百貨店等に出店し、水産物の販売
・その他事業:その他水産物流通を補完
【業績】
業績 |
売上高 |
当期 利益 |
一株益 (円) |
一株配 (円) |
連14.3* |
312,474 |
1,662 |
304.3 |
60 |
連15.3* |
324,463 |
999 |
182.7 |
60 |
連16.3* |
327,273 |
1,110 |
202.2 |
60 |
連17.3* |
320,401 |
1,742 |
316.4 |
60 |
連18.3 |
323,913 |
-96 |
-17.5 |
70記 |
売上高は3,100-3,300億円で変動は少ないです
18.3期以外は黒字です
【セグメント】(百万円)
|
水産物 荷受事業 |
市場外 水産物 卸売事業 |
売上高 |
206,305 |
117,351 |
損益 |
1,307 |
△49 |
資産 |
31,603 |
31,087 |
養殖事業 |
食品加工 事業 |
物流事業 |
計 |
8,121 |
4,830 |
2,090 |
338,699 |
515 |
△16 |
△47 |
1,709 |
5,470 |
2,484 |
360 |
71,007 |
全体的に利益率が悪化しており、市場外水産物卸販売が赤字に転落しています
【財務諸表】
① 資産
・現金預金29億円(4%)
・有形固定資産107億円(38%)
・投資有価証券67億円(9%)
② 負債
・有利子負債285億円(37%)
③ 純資産
・自己資本比率27%
・配当性向―(前期は18%)
・利益剰余金63億円(8%)
④ 損益計算
営業利益率0.6%
経常利益率0.5%
当期純利益率―
・投資有価証券売却損6億円
・無形固定資産除却損20億円
⑤ キャッシュフロー
・投資額(百万円)
科目 |
前期 |
当期 |
減価償却費 |
1,650 |
1,465 |
固定資産に対する支出 |
596 |
729 |
【トピック】
① 大株主の状況
氏名又は名称 |
割合 (%) |
マルハニチロ株式会社 |
13.42 |
日本生命保険相互会社 |
4.77 |
農林中央金庫 |
4.75 |
株式会社りそな銀行 |
3.32 |
株式会社みずほ銀行 |
3.15 |
三菱UFJ信託銀行株式会社 |
2.74 |
OUGグループ従業員持株会 |
2.15 |
株式会社三菱東京UFJ銀行 |
2.07 |
日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社 |
2.07 |
丸大食品株式会社 |
2.07 |
計 |
40.51 |
② 特定投資株式
銘柄 |
貸借対照表 計上額 (百万円) |
マルハニチロ㈱ |
2,775 |
㈱三菱UFJフィナンシャル・グループ |
635 |
丸大食品㈱ |
551 |
㈱ニチレイ |
305 |
㈱ライフコーポレーション |
208 |
三井住友トラスト・ホールディングス㈱ |
200 |
阪和興業㈱ |
168 |
㈱みずほフィナンシャルグループ |
99 |
㈱りそなホールディングス |
73 |
MS&ADインシュアランスグループ ホールディングス㈱ |
63 |
㈱トーホー |
46 |
㈱関西スーパーマーケット |
45 |
㈱バローホールディングス |
45 |
日本トランスシティ㈱ |
39 |
㈱極洋 |
38 |
イオン㈱ |
16 |
㈱ほくほくフィナンシャルグループ |
15 |
双日㈱ |
14 |
③ 借入金等明細表
区分 |
当期首残高 (百万円) |
当期末残高 (百万円) |
平均利率 (%) |
短期借入金 |
17,370 |
19,535 |
0.54 |
1年以内に返済予定の長期借入金 |
1,788 |
1,318 |
0.71 |
1年以内に返済予定のリース債務 |
287 |
307 |
2.95 |
長期借入金(1年以内に返済予定のものを除く。) |
5,906 |
7,127 |
0.73 |
リース債務(1年以内に返済予定のものを除く。) |
530 |
232 |
2.95 |
その他有利子負債 |
- |
- |
- |
合計 |
25,884 |
28,521 |
- |
④ 卸売場賃借状況
事業所名 |
大阪 |
東部 |
北部 |
和歌山 |
滋賀 |
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開設者 |
大阪市 |
大阪市 |
大阪府 |
和歌山市 |
大津市 |
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㈱うおいち使用の 卸売場面積(㎡) |
4,242.61 |
1,685.92 |
3,692.00 |
2,314.00 |
1,862.00 |
||||||||||||||||||||
売上高割使用料 |
|
|
|
||||||||||||||||||||||
卸売業者売場使用料 (1㎡ 1ヵ月)(円) |
1,015 |
301 |
329 |
123 |
160 |
||||||||||||||||||||
事務所使用料 (1㎡ 1ヵ月)(円) |
3,812 |
2,139 |
2,307 |
892 |
1,040 |
||||||||||||||||||||
倉庫 (1㎡ 1ヵ月)(円) |
1,522 |
1,106 |
2,148 |
480 |
- |
【株価 購入価額】
2,409円(2018.12.28)
2.49%(12/28)配当利回り(会社予想)
60.00(2019/03)1株配当(会社予想)
(連) 7.43倍(12/28)PER(会社予想)
(連) 0.64倍(12/28)PBR(実績)
(連) 324.23(2019/03)EPS(会社予想)
(連) 3,778.21(2018/03)BPS(実績)
・進捗:29%(2Q)
・需要・顧客構造(+10%):鮮魚を主体に養殖・小売・卸・飲食業を行っており、景気動向や雇用状況・所得環境の影響をそこまで受けない気がします
・競争環境(▲20%):肉等の他の食材との競合、スシローのように直接買い付け、仕入業者との競合もありそうです
ネットを活用し、卸売市場を通さずに、魚介の買付も強大な競合になりそうです
「海で漁獲→運送→大阪卸売市場→競り→運送→スーパー→消費者」というのは道のりが長い気がします
卸売市場がることで小売の小分けで購入できるというニーズは充足しますが、
将来的には、
「海で漁獲→運送→スーパー→消費者」byネットにシフトしていき、卸売市場の減少につながりそうです
しかし、OUGが市場外水産物卸売事業をしており、売上比率も高くなっており、中之島線延伸で大阪中央卸売市場の規模が縮小したところで、事業の転換ができれば成長も期待できそうです
・株主優待(+20%):100株単元で3,500円相当の水産加工品がもらえます
・個人的な好み(▲10%):自己資本比率が低く、業績が悪化した場合、減配が懸念されます
・目標株価
PER198×14倍=2,772
PBR3,778×0.7倍=2,645
プレミアム2,708×1.1×0.8×1.03×1.2×0.9=2,651
2,650円以下になったら購入しようと思います
以上