飼料大手。
直系農場なく需要家密着、差別化品拡大。
子会社でペットフード。伊藤忠飼料と合弁(四季報)
養殖業者のヨンキュウを調べ、飼料に興味を持ちました
自由貿易が進み、国内の農畜産業は打撃を受けそうで、不安があります
しかし、自由化によって、競争力が付き、成長できる可能性もあると考えて調べてみました
【沿革】
昭和24年 戦後、平野氏が創業した資料雑穀商平野商会を改組し、愛知県半田市において、中部資料を設立
昭和36年 株式上場
昭和44年 ペットフードの製造販売を開始
昭和47年 加茂牧場を愛知県豊田市に設置、肉牛の肥育、豚の繁殖を開始
昭和51年 畜産用機器(畜糞発酵処理機)を開発、販売
平成19年 中国に子会社を設立
平成27年 みらい飼料の株式を取得
平成28年 中国大連に畜産用機器の販売を目的にした会社を設立
【事業内容】
・飼料:製造販売し直接得意先へ配合飼料を販売するほか、特約店を通じて販売
・コンシューマー・プロダクツ:セサミンを含んだ特殊卵「ごまたまご」やいも類を多く含む飼料で育てた「いもぶた」をはじめとする畜産物の委託生産を行うとともに、生産者から畜産物を仕入れ、販売、ペットフードの製造・販売
・その他:配合肥料の製造・販売及び工場跡地等の活用のため、その土地に合致した方法で、不動産の賃貸、畜産用機器の開発、仕入及び販売、損害保険代理業
【業績】
業績 |
売上高 |
当期 利益 |
一株益 (円) |
一株配 (円) |
連14.3 |
152,879 |
1,945 |
74.1 |
18記 |
連15.3 |
154,984 |
1,614 |
61.3 |
18 |
連16.3 |
170,172 |
2,609 |
90.7 |
18 |
連17.3 |
171,054 |
3,423 |
112.9 |
20 |
連18.3 |
178,235 |
4,252 |
140.3 |
24 |
売上高は1,500-1,800億円で増加傾向です
赤字期はなく、利益は増加傾向です
【セグメント】
|
飼料 |
コンシューマー・ プロダクツ |
計 |
売上高 |
149,515 |
19,172 |
168,688 |
利益 |
5,116 |
432 |
5,548 |
資産 |
65,306 |
5,428 |
70,735 |
飼料セグメントが圧倒的な売上・利益の比率を占めています
【財務諸表】
① 資産
・現金預金55億円(7%)
・有形固定資産216億円(27%)
・投資有価証券58億円(7%)
② 負債
・有利子負債66億円(8%)
③ 純資産
・自己資本比率63%
・配当性向17%
・利益剰余金397億円(50%)
④ 損益計算
営業利益率3.3%
経常利益率3.4%
当期純利益率2.4%
・前期減損損失113百万円
⑤ キャッシュフロー
・投資額(百万円)
科目 |
前期 |
当期 |
減価償却費 |
2,440 |
2,165 |
固定資産に対する支出 |
1,398 |
2,029 |
【トピック】
① 大株主の状況
氏名又は名称 |
割合 (%) |
日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社(信託口) |
6.97 |
日本生命保険相互会社 |
4.90 |
株式会社三菱東京UFJ銀行 |
3.29 |
豊田通商株式会社 |
3.11 |
日本ハム株式会社 |
3.11 |
伊藤忠飼料株式会社 |
3.11 |
平野殖産株式会社 |
2.94 |
株式会社横浜銀行 |
2.68 |
東京海上日動火災保険株式会社 |
2.48 |
丸紅株式会社 |
2.48 |
計 |
35.13 |
② 特定投資株式
銘柄 |
貸借対照表 計上額 (百万円) |
日本ハム㈱ |
1,903 |
豊田通商㈱ |
841 |
㈱ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング |
722 |
㈱三菱UFJフィナンシャル・グループ |
489 |
㈱コンコルディア・フィナンシャルグループ |
400 |
チムニー㈱ |
304 |
ユタカフーズ㈱ |
164 |
㈱三井住友フィナンシャルグループ |
113 |
岩谷産業㈱ |
84 |
名糖産業㈱ |
84 |
㈱ゼンショーホールディングス |
72 |
㈱名古屋銀行 |
70 |
野村ホールディングス㈱ |
62 |
日東製網㈱ |
56 |
【株価 購入価額】
1,229円(2018.12.28)
2.12%(12/28)配当利回り(会社予想)
26.00(2019/03)1株配当(会社予想)
(連) 8.47倍(12/28)PER(会社予想)
(連) 0.72倍(12/28)PBR(実績)
(連) 145.13(2019/03)EPS(会社予想)
(連) 1,704.31(2018/03)BPS(実績)
・進捗:42%(2Q)
・需要・顧客構造(▲15%):国内の畜水産業者に配合飼料を販売しており、国内畜水産業者は国内人口減少による畜産物消費の低迷、畜産物の関税引き下げによる利幅の低下と廃業が懸念されます
販売量の減少はもろに業績に繋がるので、不安があります
一方、食品は景気変動で、売上が左右されづらいので、短期的な業績安定してそうです
・競争環境(+5%):フィード・ワン、中部飼料、日本農産工業、片倉コープアグリが肥料・飼料の競合になります
飼料の種類で食肉の味が変わることもあるそうなので、価格が安いからといって急に他社に乗り換えることは難しそうです
・ビジネスモデルの有望性(▲5%):ペットフードは成長余地がありますが、大部分は飼料が占めており、先細りが懸念されます
・株主優待(+5%):
500株で3月末にクオ・カード、9月末にお米3kgがもらえます
今の株価で60万円は少しハードルが高いです
・個人的な好み(+5%):
自己資本比率が高く、財務が安定しているのが魅力的です
普段スーパーで買っている「ごまたまご」が中部飼料を使っているのは驚きで、親近感がわきます
・目標株価
PER96×14倍=1,344
PBR1,704×0.7倍=1,193
プレミアム1,268×0.85×1.05×0.95×1.05×1.05=1,186
1,200円以下だったら購入しても良さそうです
以上