大阪の心斎橋に、東急ハンズというお店がありました。
百貨店というのとはまた違う、「クラフト」工作に関するものや、
文房具、小物など普通では手に入りにくいものが、全て網羅されている。
分からないことがあれば、店員さんに聞くと、
専門知識をマニアックにまで知り尽くしたスタッフが対応してくれる。
そんなお店が「東急ハンズ」です。
多くの「東急ハンズ」は、百貨店のようにビル一棟が売り場、
あるいは、百貨店の中の数フロアを占めての売り場構成でした。
かつてあった心斎橋の「東急ハンズ」は、まさにビル一棟型でした。
旗艦店の一つにふさわしい売り場展開でした。
この「東急ハンズ 心斎橋店」の私のお気に入りの売り場は、
地下1階にありました。
広いワンフロアの中で、10メートルほどの売り場の棚が用意されているコーナー、
私が定期的に訪れて、毎回数千円の商品を購入していた場所、
それは、「マジック商品」の売り場でした。
この売り場で取り扱われているマジック商品は、
普通の玩具屋さんで購入できる、初心者向けのマジック商品だけでなく、
プロのマジシャン、あるいは、プロを目指すようなセミプロ・マジシャンが使うような
手品のタネが売られていたのです。
私の趣味の一つは、
「マジックをする」ことではなく
「マジックのタネを集めること」です。
マジック、手品のタネ、理屈、裏側を知って満足するというもの。
極めて邪道だと思います。
ただ、面白くて仕方がないのです。
マジックのタネ集めに、かなりの費用を投資してきました。
しかし、私ができるマジック・手品はほとんどありません。
マジックの「タネを知る」ことと「マジックができる」との間には、
大きな大きな川が流れているのです 。
「知る」ことと「出来ること」の間には、
大きな隔たりがある。
ただ、知らないことは、出来るようにもならない。
知っていただくこと、興味を持ってもらうこと、
知りたいと思っていただくこと、
これが大切だなと思い返しました。
マジック=魔法を使うことも方便として、ありだな。
この気づきに
感謝!
在り難い!・・・本当の意味は、It's a miracle!