海のテーマ

テーマ:

「緑のキップ」は、あるメロディが全曲を通して何度か現れます。勝手に「海のテーマ」と名付けています。

 

まず、第1曲の最後の部分で、主人公の少年が海に出会ったときに合唱とピアノで演奏される。ピアノは波を表している。

続いて第2曲の前奏・間奏で登場し、最終の第7曲の前奏で使われ、最後はこの第7曲の終盤で奏でられます。

調性はどうだろうか? まず、F-dur、中間の3回はD-dur、そして最後にF-durです。

 

ピアニストの立場で考えてみると・・・

最も魂が入るのは最後です。、コーラスが背景となって重なり、音楽的な主役はあくまでもピアノ。しかしコーラスには歌詞があり物語を進めていく。決して大音量で盛り上がる派手な場面ではないが、しっとりと心の中の描写と海の情景を表現している。この8小節が、一番の泣かせどころだと思う。

 

この「海のテーマ」の存在に気がついたのは、初演から15年ほど経ってからだ。自分は現役団員当時にこの曲をやっておらず、ピアニストになってからも演奏機会は皆無、昔のレコードでたまに聞くくらいだった。一応音楽大学らしいところを卒業して、楽曲の構成だとか何だとかがわかるようになった頃、この曲はCD化された。そこで聴いてみたらわかったのである。

 

さて、定期演奏会のプログラムには「緑のキップ」の歌詞を掲載しています。

どうか、この部分は、“読む”のではなく、“聴く”時間にしていただきたいと願います。

指揮棒がない!

テーマ:

音楽の演奏にはそれなりの道具が必要で、それは主に楽器である。

最も安い物は何だろうか? 学校で使うリコーダーで千円台だ。木製には及ばないが、そこそこ安定していい音が出る。

最も高い物は弦楽器である(ピンキリだが)。オーケストラ全員分の楽器代は億単位になるらしい。

声楽家は道具がいらないが、楽器奏者よりも衣装代がかかりそうだ。

指揮者の道具は指揮棒だが、これは高くても数千円で、なければ素手でやればよい。

素材は、木・グラスファイバー・カーボンなど、軽量で丈夫なことが求められる。

私は合唱団用に、ムラマツK16という650円の木製指揮棒をカスタムして使っている。最初の頃はいろいろ試してみたが、前述の物が一番しっくりくるのだ。随分前にまとめて何本か買ったが、譜面台に引っかけて折れたり、どこかの現場に置き去りにしたり、経年劣化したりと、その数が減ってきた。買い増ししようと楽器店に行ったら、何と生産中止という宣告を受けた。残りの2本、大切に使わねば・・・

 

緑のキップの舞台となる、特急「しおさい3号」に乗ってみました。

楽曲が発表されたのは1980年。当時は183系だったが、現在はE255系で運行されています。

 

曲と同じ、4号車7番D席を求め券売機へ・・・何とグリーン車ではないか。

記憶が正しければ、千マリの183系9連のグリーン車は2号車だったはずです。調査不足というか、鉄分不足とでもいうべきか・・・

しかし、ここまで来て引き返すわけにもいかず、銚子まで片道購入です。おかげで静かな車内を過ごすことができました。

 

自分が小学生のとき、同じように一人で電車に乗って旅に出たことがありました。それも183系に乗り(千葉とは反対方向でしたが)、出迎えに来たおばさんが改札口で手を振り迎えてくれて、そして駅からバスに乗る。行き先が違うだけで、この合唱曲の主人公と同じような体験をした記憶がよみがえってきました。違うことは、旅のお伴に缶ビールがあることです。

 

さて、乗ってみた所感ですが、

1.Moderato ~ molto accer. ~ Vivace ~ poco a poco rit.

先行の快速電車を市川で追い抜くまでは、「これ、本当に特急?」というくらい結構ゆっくり走ります。しかし、その後は全速力で千葉へ向かいます。千葉から先は、佐倉まで早いのですが、だんだん速力が落ちていきました。後で調べると、区間の最高速度も段階的に下がっていました。

 

2.山川啓介氏が見た景色と違うのだろうなぁ・・・

特に駅の周辺を中心に、築40年に満たないであろう住宅がたくさんあります。約40年前に山川啓介氏が見た景色は、もっともっとのどかな風景だったのだろうと、勝手に想像する。

 

3.八日市場で降りようか迷う

曲は八日市場で降りることになっています。降りるべきか迷うのですが、無計画な旅が故に、その先が“路線バス乗り継ぎの旅”のようになってしまったらどうしようという、どうでもよい不安に苛まれ、また、せっかくここまで来たのだから終点まで行ってみようと乗り鉄根性が出てきて、終点まで乗ってしましました。これも後日調べですが、八日市場からバスに揺られて海までというのはハードル高そうでした。

 

というわけで、久しぶりの鉄道旅を過ごしたのでありました。

紀行モノは帰り道を描写しないのがセオリーなので、銚子からどうやって帰ってきたかは割愛します。

 

2018定期演奏会の見どころ・聴きどころを少しずつですがアップしていこうと考えています。

 

こどものための旅のうた「緑のキップ」(山川啓介 作詞・南 安雄 作曲)

まず、クリエーターの名前を見てみれば、作詞は歌謡曲等の大御所、作曲は放送音楽の第一人者、そしてチコタンの作曲者です。残念ながらお二人とも故人です。合唱に詳しくない人からしたら、この二人のコンビで児童合唱曲が作られていたことは知らないのも無理ないのではないかと思います。

 

作品は合唱組曲としては珍しいロードムービー型になっています。夏休みの一人旅に少年が出発するところからはじまり、旅先(千葉県九十九里の海辺)での様々な出来事が綴られていきます。

ロードムービー型は映画に限らずドラマでも小節でも、「帰り道を描かない」ことが多いものです。高倉健主演の「海へ~See you~」は、パリ・ダカールラリーを舞台にしていますが、ダカールからの帰り道は描かれていませんし、旅モノのドラマも、帰り道の入口で終わることが多いようです。逆に「幸福の黄色いハンカチ」においては、帰り道が舞台と考えられます。

さて、「緑のキップ」はどのように終わるのでしょうか?

 

この組曲は、西六郷少年少女合唱団25周年記念委嘱作品(1980年)です。この38年間に、世の中の時間進行も早くなってきました。

例えば、当時のドラマは1年間かけて放映されていましたが、最近では概ね3ヶ月クールで話を完結させることが多くなっています。1982年制作の「スチュワーデス物語」をいま視聴すると、何とも時間進行が遅く感じることを禁じ得ません。ですから、もしかしたらこの組曲も、ちょっとモタモタした進行に感じてしまうことがあるかも知れません。そこを演奏力で何とかカバーしたいと練習に励んでいます。

 

楽曲に、L特急しおさい号が登場します。写真は1981年(だと思う)、東京駅の地下ホームで私が撮影したものです。よくネガが残っていたものです。写っている183系も廃止されてしまいましたが、当時の特急列車の加速を演奏で再現できるよう研究中です。

2月19日に、大田区・六郷特別出張所というところで演奏します。

これまで、全国各地で演奏をさせていただきましたが、おそらく合唱団の歴史上、初となる「雑色」での演奏です。

 

さて、みなさん、「雑色」読めますか?

京浜急行(私はケイキューと呼ぶのは好きじゃない)本線にある駅で、普通しか止まりません。品川から来ると空港方面にはバンバン列車があり、そして川崎から先も本数多く、雑色と六郷土手の2駅は狭間にあり、何となく見捨てられた感があります。

 

今回は、大田区制70周年記念事業の一環として行われる一日がかりのイベントの一部ですが、実行委員長が西六郷二丁目町会長で、真っ先に合唱団に演奏の打診がありました。何ともりがたいことです。

 

そして、町の掲示板に貼りりだされているポスターは、「あの、西六郷・・・」になっています。
ついに「あの」が付きました! 

 

演奏は10時20分から30分ほどです。(チラシ等にある10時00分からは開会式が行われ、引き続き演奏になります)

 

会場はホールではないのであまり広くありませんが、みなさまのご来場をお待ち申し上げます。

 

「久しぶりのブログになりました」が定型句のようになってしまい、恐縮です。

 

 アンサンブル“タンポポ”と聞いてわかる人は、西六の古いファンか、西六マニアか、あるいは関係者です。

 どこかの楽団でも何でもなく、楽器の得意な団員とOB数名が合唱の伴奏をやっていたもので、アンサンブル“ポンポコポン”とも言われたり。編成はアコーディオン・ピアノ・グロッケン・バスマスター・打楽器(SD、シンバル、タンバリンが中心)が基本で、たまにメロディオンや木琴系あくまでも合唱を邪魔せず華やかにする。言うなればラーメンが五目ラーメンになるようなものでしょうか。1970年代の後半から1999年まで、主に定期演奏会の第1ステージ(小学校合唱部との合同)が出番でした。近年では演奏に取り入れていないのですが、多くの録音物が配信されています。

 アコーディオンは吉田雅博氏でほぼ固定でしたが、1990年代になって私がピアノ担当になると、ピアノとアコーディオンの楽譜はあってないようなもので、2人でアドリブでした。というより、この両名とも楽譜通りに演奏することが我慢できない質なのであります。アコが前、ピアノが後の配置なので、ピアノの私はアコの動きをみながら弾くわけです。「次やるな」と思えばピアノは一歩引き、逆の様子が見られればピアノが前に出てといった感じです。まさに職人芸の世界で、こればかりは人に教えようがないですね。 毎年演奏していた「花のまわりで」は、一応楽譜はあるのですが、毎年のように違う演奏を繰り広げています。あれだけ好き勝手にやって指揮者には何も言われない。信頼なのか放任なのか・・・

 

 さて、22日に「花のまわりで」のアコーディオンをやることになりました。他の楽器はピアノだけなので一工夫必要です。関係者以外非公開なので、皆さんにお聴き頂けないのが残念です。

 

60周年記念2015定期演奏会には、全国各地から多くの皆様にご来場いただきありがとうございました。



さて、一週間経って振り返ると・・・・・・


演奏は、ちょっとちぐはぐな面がありました。

やはり、現代合唱曲はピアノが重要なファクターです。

練習回数が少し足りなかったか。いや、いつもと同じ回数なんだけどな。

ピアノ合わせの練習は、全体の終盤でやってきます。指揮者は合唱とピアノ、つまり音を出す人たちの整理をして歩み寄らせ、お互いのよいところを引き出す構成を造っていくのですが、、、

今回は歩み寄り過ぎて越えてしまった感があります。


いつもそうですが、演奏会は「上手い」ことは目指していないので、全体的にはまずまずな会だったのではないかと思います。OBOGもきちんと練習をして参加できたし、周年記念という思い出を現役の団員・部員が得られたことであろう。


60周年といっても、実際には一年一年の積み重ねです。

目指すのは70周年ではなく、来年の春です!

facebookの投稿5回分をまとめたものです


《その1》
最初のステージは、西六郷小学校合唱部との合同演奏です。曲は、久しぶりに演奏する曲ばかり。当然、現役団員ははじめて演奏する曲ばかりなので、曲は旧くても気持ちは新鮮に取り組んできました。フォスターの「草競馬」は、定期演奏会としては実に44年ぶりです。

《その2》
「日本の民謡・わらべうた」
多くの作曲家が、このジャンルを合唱曲化しています。今回は九州ものを集めました。チラシには記載がないプラス1もお楽しみに!

《その3》
「第一生命ホール」
ここ数年使い続けています。とてもいいホールです。
ロビーからの眺めが良い! 客席が広い! 音がよく響く!
晴海は埋め立て地としては旧い街だが、モダンなトリトンスクエア全体も見どころです。
そんなところも見て下さい。

《その4》
「チコタン」
昭和44年度芸術祭(レコード部門)で当団の演奏で優秀賞を頂いた名曲。日常の子供の生活をそのまま歌詞にした、楽しくおかしく面白く、そして悲しいストーリーです。2004年の定期演奏会では、"新版”を演奏しましたが、今回は合唱は原典版の楽譜をを使って演奏します。では、ピアノは・・・?

《その5》
「OBOG有志を含めた大合同演奏」
周年記念演奏会では、OBOG有志との合同演奏をやることがありますが、ほとんどは当日飛び入りありでやっていました。今回は、事前に練習した演奏を実施します。一昨年“合唱の夕べ”で同様のことをやったとき指揮者はシビレていました。今回はご来場のすべての皆様にもシビレていただきます!

演歌のテクニック

テーマ:

2~3週間前だが、BSフジ・「たけしの等々力ベース」という番組で演歌道というのをやっていた。この番組は「タモリ倶楽部」と同等に好きなので、一応毎週録画している。


さて、西六の歌唱の特徴は何なのか?

楽譜通りは当然ながら、そこに“歌い”のテクニックのようなものが加わるのである。これこそ、具体的に原語で表現不可能なのだといえますが、演歌のテクニックの一部が含まれているとも言えます。



番組では、作曲家・弦哲也氏によって7つの歌唱法が具体的に紹介されていました。合唱団の唱法ではどんなものなのか?


(1)コブシ

勝手な小節はほぼない。楽譜にある装飾音符がそれに当たるだろうか。


(2)しゃくり

これは小さい規模でよくやってます。村田英雄レベルのものは、まずない。


(3)メリハリ

演歌に限らず、歌に限らず必要な表現方法です。


(4)泣き

しゃくりと同じで、稀に登場


(5)がなり・うなり

都はるみレベルはないけれども、たまにやっている。


(6)大波小波

これは結構やっているのではないだろうか。今年の曲でもやります


(7)語り

楽譜に忠実にやっていけば、自然に現れる。歌詞だけでやると絶対に不可能ともいえる。



合唱曲と演歌と共通点は、日本語の声楽曲ということですから、共通のテクニックもあって然りです。こんどの定期演奏会の、ある曲のある部分で、これらのテクニックを使います。どこでどう使ったのか、お楽しみに!