本題に入る前にお知らせをさせてください。
私、西野亮廣の絵本最新作『みにくいマルコ 〜えんとつ町に咲いた花〜』のご予約が各書店さんで始まっております。
早いところだと、すでにチョコチョコ届き始めておりまして、Twitterで検索かけていただけると、絵本の感想が見つかると思います。
僕の宣伝文句よりも、そっちの感想の方が真実に近いと思うので、是非、ツイッターで「みにくいマルコ」で検索してみてください。
こちらの作品はサイン本のご予約も承っておりまして、お求めの方は『キンコン西野のサイン本屋さん』で検索してみてください。
宜しくお願いします。
そして、お知らせがもう一つあります。
月に2回、僕の友達を自宅に招いて、酒を呑みながら、「今やっていること」や「これから仕掛けること」などを話す月額590円のYouTubeのメンバーシップ『スナック西野』をやっております。
結局、僕の場合は、お酒の席の話が、どこよりも本音だし、なんてったって一次情報なんです。
なので、それを産地直送でお届けしようというのが『スナック西野』の趣旨です。
前回のゲストは僕の先輩のダイノジ大谷さんです。
後半、かなり酔っ払ってしまって、普段、なかなか言わないことを(使わない言葉)を吐いちゃっていて、まぁ、要するにチョット怒っているのですが…そんなところも面白がっていただけると嬉しいです。
先々のゲストのラインナップは「IT評論家・尾原和啓さん」「堀江貴文さん」、そして、「美容室NORA代表・広江一也さん」となっておりおります。
興味がある方は、僕の公式YouTubeチャンネル『西野亮廣エンタメ研究所』の動画の画面の下にある「メンバーになる」をクリックしてください。
さて。
そんなこんなで本題です。
僕は毎日、Voicyで10分間喋っているのですが、よくもまぁ、毎日10分間も喋ることがあると思いません?
これ、文字にすると、大体3300文字ぐらいなんです。
そして、僕は、この後に、オンラインサロンに2000文字〜3000文字の全く違う内容の記事を書いています。
つまり、毎日、最低でも6000文字ぐらいを発信し続けているんですね。
分量でいうと、10日に1冊ペースでビジネス書を出しているような感じです。
こんなデタラメなペースを保とうと思ったら、息をするように発信するしかないんです。
つまり、「事前に準備をして、練って練って、発信」ということをやっていたら、とても、身体が持たない。
なので、Voicyなんかは、録音ボタンを押す直前まで何を喋るか考えてないんです。
喋っている最中も、「どこでオチをつければいいのかなぁ?」と思いながら喋っていて、ラスト1分ぐらいで、なんとなくまとめに入る感じです。
このへんは、やっぱプロですね(笑)
「今から3時間喋れ」と言われたら、ちょうど3時間00秒で綺麗に話を終わらせることができます。
凄いですね。
吉本興業の養成所の先生が「20年に一人の逸材」と言ってました(笑)
その先生の言葉と、中学時代の数学の成績が、僕の人生における自慢のツートップです。
そんなわけで、いつも思いつきで喋ってるもんですから、それなりに言いそびれることもあります。
昨日の配信が終わった後に、「あ、これを話すことを忘れてた!」と思ったんです。
今日は、それを話そうと思うのですが、もし、昨日の配信を聴かれていない方がいらっしゃったら、先に、そちらを聴いてください。
でね…
昨日は、「弱者が正々堂々と戦うな」という話をさせていただいたんです。
「巨人と戦う時は、巨人が力を出せない場所で戦え」という内容です。
この話の、もっと踏み込んだ話はオンラインサロンで話させてもらっているので、ガチで商売をされている方は、オンラインサロンを覗いてください。
ただ、この「巨人との戦い方」というのは、昨日もお伝えしましたが、本当に全員が向き合わなきゃいけない問題なんですね。
だって、そうでしょ?
このラジオを聴いてくださっている方の中に、マークザッカーバーグとか、イーロンマスクがいれば話は別ですが、基本、皆さん、それぞれの市場の「弱者」じゃないですか。
だから、ここは絶対に無視できない問題なのですが、昨日の話だけだと、少しだけ説明が足りませんでした。
「弱者は巨人のフィールドで戦うな」という昨日の話の補足なのですが、「ここだけは絶対に注意しておいた方がいいよ」というのがあって、それというのは、「巨人は巨人のフィールドに弱者を誘い込む」ということです。
もっと、エグい言い方をすると、「巨人は、『巨人の戦い方こそが正解だ』と弱者およびオーディエンスを洗脳する」ということです。
具体例を挙げた方がいいですね。
たとえば、テレビの「ひな壇」なんて、そうかもしれません。
数年前、「芸人はひな壇に出てナンボだ」ということを、日本人全員が言ってたじゃないですか?
でも、「ひな段」って、個々人の能力もありますが、共演者と関係性が強いプレイヤーの方が圧倒的に有利なゲームじゃないですか?
「コイツ、この前のコンパでねぇ〜」という話ができるプレイヤーと、できないプレイヤーはどっちが有利か考えれば、すぐに答えが出ると思います。
芸歴を重ねているプレイヤーの方が有利だし、共演回数が多いプレイヤーの方が有利ですよね。
彼らこそが、ひな壇というフィールドにおいての「巨人」です。
そこに、たとえば、(小林さんは引退されましたが)ラーメンズさんが「ひな壇」に出て行ったら圧倒的に分が悪いですよね。
だって、ラーメンズさんの普段の活動内容が、他のプレイヤーとの関係値で成り立っているものではないので。
じゃあ、「芸人としてラーメンズさんの方が下か?」というとそうじゃないですよね?
ひな壇で活躍されている芸人さんも素晴らしいし、ラーメンズさんも素晴らしいじゃないですか。
競技が違うんだから、本来、そこには上も下もないハズですよね。
だけども、ひな段の巨人は、「ひな段に出ない奴は芸人としてどうなんだ?」という空気を作る。
で、それに争うと、「逃げやがった」みたいな感じで口撃して、お客さんもそれに洗脳されて、同じように口撃してしまうもんだから、弱者なのにも関わらず、巨人のフィールドで戦わざるをえなくなる。
そんな中、ひな段の弱者であったカジサックやオリラジ中田君が、ひな壇では戦わずに、「YouTubeの再生回数で勝負しましょうよ」と打って出たわけですよね。
YouTubeというフィールドは、個人戦なので、「共演者と仲が良い」とか「M Cに気に入られている」とかが全く通用しない。
ひな壇の巨人が力を出せない場所です。
で、今度は、彼らが「再生回数を稼ぐ」という正義をつくっていて、「テレビでチヤホヤされていますが、チャンネル登録者数どんな感じっすか? 再生回数はどんな感じっすか?」という空気を作っている。
そして、多くのプレイヤーが、たいして向いてもいないのに「チャンネル登録者数を増やさねば」「再生回数を回さねば」と頑張り始める。
基本的には、巨人は巨人のフィールドに誘い込もうとする。
本人にその意思がなくても、全体の空気がそうさせる。
もう流石にいろんな人が目が覚めたと思いますが、2021年の今になって思うと、「芸人やったら、ひな段に出ろや」って、すごい言葉じゃないですか?
当時は、日本中が言ってたんです。
この「巨人は、お客さんと時代の空気を巻き込んで、巨人のフィールドに弱者を誘い込もうとする」というのは、芸人業界に限らず、いろんな業界で起きているから、気をつけておいた方がいいと思います。
昨日の「巨人が力を出せないところで戦わなくちゃダメだよ」という説明だけだと、少し不十分だと感じたので、今日は少し補足させていただきました。
世間から、どれだけバッシングされようとも、巨人の誘いに乗っちゃダメです。
あの時、「芸人が絵本なんか描くな」とか「芸人やったら、ひな段に出ろ」という巨人や、世間の空気に従っていたら、今、僕は世界と戦えていないんです。
ちなみに、明日、また世界展開に関するニュースをリリースできそうです。
お楽しみに。
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