5月24日に「お金」と「広告」のことを分かりやすく書いた文庫本『新・魔法のコンパス』(713円)が出るのですが、対象年齢は小学生高学年以上で、親子で読める一冊となっております。

とは言っても内容が分からないと手を伸ばしにくいと思うので、今日は、『新・魔法のコンパス』の「はじめに」を全文無料公開したいと思います。

「面白かったよー」「なんだか面白そう」という感想を持たれた方は、この記事をシェアしていただけると嬉しいです。

それでは、どうぞ!
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はじめに


「セール品が売れなくなってきた」
国内外で人気のファッションブランドを展開している友人がそんなことを言っていた。
お客さんがセール品を選ばない理由は、「セール品を買っても、メルカリで売れないから」らしい。

生活の真ん中に『メルカリ』がある「メルカリネイティブ世代」は、「メルカリで売れるかどうか?」が商品購入時の判断基準になっていて、メルカリで売れるものを買う傾向にある。

お店側からすると、「メルカリで売られる商品が売れる」というわけ。
つまり、ボクらの中にあった「売れないから商品の値段を下げる」という常識が、今は非常識になっているという話。
この調子で、時代は猛スピードで変化を続けている。

どうもこんにちは。
キングコング西野亮廣です。

普段は芸人をやったり、絵本を描いたり、WEBサービスを作ったり、映画を作ったり、美術館を作ったり、国内最大のオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』を運営したり、テレビ東京の『ゴッドタン』という番組で私服を破られたりしています。


たくさんある本の中から、この本を選んでくれてどうもありがとう。必ず満足させるね。

ところで、キミは今、どんな状況にあるだろう?

一歩踏み出せずに震えているのか、
踏み出したものの、村八分に遭っているのか、
はたまた、やりたいことが見つかっていないのか。
まぁ、きっと、そんなところじゃないかな。

分かるよ。よく、分かる。
これだけ目まぐるしい速さでルールが変更されてしまう時代だ。
昨日までの常識が今日の非常識になっていることなんてザラにあるし、昨日までの非常識が、今日の常識になることもある。

2013年の1月にニューヨークでの個展開催費用をクラウドファンディングで集めた時は、〝乞食行為〟だと叩かれたけど、間もなくクラウドファンディングは資金調達の選択肢の一つとなった。

2017年の1月に絵本『えんとつ町のプペル』(幻冬舎)をネットで全ページ無料公開した時は、日本中から「非常識」だと叩かれたけど、その半年後には『書籍の無料公開』は出版業界の広告戦略の常識となった。

時代はいとも簡単に掌を返し、悪びれることもない。
そして、過去の常識にしがみつきすぎた人間を容赦なく斬り捨てていく。
実に薄情で、正直だ。

世界のルールは今日も書き変えられて、おかげで、学校で貰ったコンパス(羅針盤)はグルグル回り続けて、いつまでたってもボクらが進むべき道を指さない。
「一体、どこに向かって走ればいいんだ?」
不安で震えて当然だし、キミのルールと世間のルールをすり合わせることができないことがあって当然だし、やりたいことがなかなか見つからなくて当然だと思う。
キミは何も間違っちゃいない。

さて。
『魔法のコンパス 道なき道の歩き方』という本を出させていただいたのは、今から3年前。
今回は、その『魔法のコンパス』の〝文庫版〟なんだけど、この3年で時代は大きく変わったので、3年前の内容を〝焼き直し〟しただけでは、とても間に合わない。

というか、どうだろう?

今後もこのハイペースで時代がルールチェンジを繰り返すのならば、「どれだけ時代が変わっても変わらない普遍的なルール」を頭に入れておいたほうが、次のルールチェンジに柔軟に対応できるんじゃないかな?

というわけで今回は、内容をまるっきり書き直して、まったく別の一冊としてお届けしようと思う。

お届けする内容は、「新しいルール」と「普遍的なルール」について。
つまり、「時代の歩き方」について。

新しいテクノロジーや、新しい文化について、キミが今、嫌悪感を抱いているいくつかの事柄があるよね?
それについてキミは徹底的に調べたかな?
おそらく、ほとんどの場合で調べていないと思う。
徹底的に調べる前に、「なんか、よく分からないけど、怪しい」と結論を出してしまったことが、これまで何度かあるんじゃないかな?

いいかい?
ボクたち人間は〝知らないものを嫌う性質〟を持っている。
キミが未来を知ろうとしない限り、キミは未来を嫌い続け、キミは未来を迎えることができない。
これが普遍的なルールの一つだ。
「なんか、よく分からないけど、怪しい」と蓋をしてしまったモノの中に、キミの未来が眠っている。
そこにキミの人生を豊かにする選択肢が眠っている。
「知ること」から逃げちゃダメだ。

キミが持たなきゃいけないのは学校で貰ったコンパスじゃない。
どれだけ地図が描き変えられようとも、キミの行き先を指してくれる『魔法のコンパス』だ。

今からプレゼントするよ。


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