先月末、英国のGDC(General Dental Council,UK:英国の歯科医療行為、従事者を審査・管理する独立審査組織)が、マウスピース型床矯正装置のネット直販の横行に警鐘をならした。

 



 *画像は、『GDC Statement on ‘direct-to-consumer’ orthodontic treatment』:https://www.gdc-uk.org/information-standards-guidance/standards-and-guidance/gdc-guidance-for-dental-professionals/direct-to-consumer-orthodontics/gdc-statement-on-direct-to-consumer-orthodontic-treatment
 より引用



極々当たり前のことだが、診査、診断のない矯正治療など考えられない。

日本においても、すでにこれと同じステートメントが公益社団法人 日本歯科矯正学会が2年ほど前に重要ニュースとして発せられている。

 

 

*画像は、『公益社団法人 日本矯正歯科学会 ポジションステートメント マウスピース型矯正装置による治療に関する見解』:https://www.jos.gr.jp/4348)より引用


インターネット直販サイトで『歯並び 矯正 マウスピース』で検索すると、”歯ぎしり”等の言葉と抱き合わせで”歯列矯正”と謳って様々なタイプのものが売られている。
 

 

*画像は、楽天サイトより引用


この矯正装置は、取り外しが可能、目立ちにくい、清掃が容易等の利点を有するものの、その適応症は限られていて、すべての歯列矯正において適応、有効なわけではない。
実際、うちのクリニックにもこの装置(ネット販売されているものではない)の不適切な使用(不適切な診断)によるトラブルを抱えて来院される患者さんを何人も経験している。



コロナ渦で、ニューノーマルが定着しつつあり、リモートが拡大する中、安易に購入、使用だけは絶対に控えていただきたいと思う。