真夏の夜の『顔』

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8月中旬、市内のとあるカフェでの出来事。

 

 


ヨーロッパ調、どことなくゴシックな雰囲気で奇抜な装飾が施された店内が話題の店。

 

 

 


照明をやや落とし、間接照明を所々に配置した薄暗い店内には、お盆のためか客の数は少ない。

 






蒸し暑い夜だったので、連れとともに冷製スイーツを注文。
各々大きなソフトクリームが付いたロールケーキとパフェ。

 


アクセントにかわいらしい雪だるまの顔(たぶん、そう思う)がデコレートされている。





落ち着いた雰囲気の店内、心地よい音楽の中、
自然と会話も弾む。

ただ、
席に着いた直後から終始誰かに見られているような視線をそこはかとなく感じていた…


正面に座る友人がストロー先に口をのばし頭を下げると、
壁に欠けられた木製の短剣が姿を現す。




「か、顔が…」


照明に照らし出されたそれに、思わず息を飲む。

 


ライティングの調子によるものだろうか明らかに剣の手元部分が顔に見え私を凝視している様。

時節柄ということもあり、背中にいやな汗をかく。

 


ただこの不思議な壁掛け、良く見ると憎めない顔をしている。

せっかくなので友人とともに写メをパシャパシャ。

 

 


一段落するとまた、たわいもない会話を再開。
すると、再び別の視線を感じる。



今度は、強烈な視線…
それも、まるで何かを一生懸命訴えかけているような。




「おわっ」
「うぎゃっ!」


私と友人はともに小さな声を上げた。

 




ロールケーキのソフトクリームが溶けて器の外に飛び出してきていた。

 


その愛くるしい顔は消え、恨めしそうな表情でこちらを睨んでいる。

 

 

顔を器の枠にのせ、

睨んでいる…

 

『早く食べろぉ・・・』

まるで、そのような言葉をつぶやくように。



それから、
会話を止め、一心不乱にスイーツに専念したのは言うまでもない。
コクのあるバニラ、卵黄の効いたパン生地に良くマッチしていて非常に美味。本当に美味しい。
(どうもすみませんでしたと雪だるまに心の中であやまる)



夏の夜に出会った”顔”に、

いろいろな意味で肝を”冷やす”一時であった。


*素敵な時間を下さったお店に感謝。他意、悪意はまったくありませんことを付け加えておきます。

 

 

 

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