子どもに投資教育は必要か? | 広島のプロ家庭教師~日々是好日~

広島のプロ家庭教師~日々是好日~

その日その日が最上であり、最高であり、かけがえのない一日であって、日々の、苦しみ、悲しみ、喜び、楽しみなど、今日を素直に受けとめ、自然の中で生きているということをかみしめながら書いていこうと思います。


テーマ:

一般に日本人は貯蓄志向が強いとよく言われている。私が大学を卒業したばかりの新入社員だったころ、親や先輩社員からよく言われたことは「将来にそなえて貯蓄をしときなさい」であった。確かに貯蓄は堅実な考え方ではある。将来の結婚や子育て、住宅の取得などに備えて貯蓄するというのは決して間違ってはいない。20年前、ある大学教授が学生100名に、「もし今100万円が手に入ったら何に使うか?」というアンケートをしたところ、一番多かった答えが「とりあえず貯金する」だったそうだ。


しかし、現在では様相が変わってきた。同じ質問を学生にしてみると、「株に投資する、事業を起こす元手にする」という答えの割合が増えていたそうである。21世紀に入り、IT長者や俗に言うヒルズ族などベンチャービジネスで成功を収めた人たちが脚光をあびるようになり、学生の気質も変わってきたのだろう。実は私も今教えている高校生から株の質問をよくされる。いい悪いは別にして、時代も変わったなあと思う今日この頃である。


さてここで「貯蓄」と「投資」の違いについて基本的な整理をしておこう。「貯蓄」とは堅実にコツコツお金を貯めること、銀行の積立預金や定期預金が代表的であり、銀行はこれら預金者から集めた資金を企業に融資する(間接金融)。そして基本的に「貯蓄」はほぼ元本が保証されている(ペイオフ解禁後でも元本1,000万円とその利息は全額保障)。一方「投資」は株、債券などに代表されるように資金ニーズがある企業に投資家が直接出資する(直接金融)。そして原則として元本保証はない。どちらが良くてどちらが悪いかということはないのだが、主に年配者、保守的な人は「貯蓄」は美徳、「投資」は危ないものだからやめときなさい、という考え方の方が多い。一方、若者、進歩的な考えの人は「貯蓄」もするが、積極的な「投資」にも興味がある、という考え方の人が多い。


はたして「投資」とは何なんでしょう?危ないから控えるべきものなのでしょうか?それとも、個人がより良い人生を送るために必要なものなのでしょうか?このような疑問をお持ちの方も多いと思いますが、そのような方はほとんどの場合「投資」と「投機」を混同しています。結論から言いましょう。「投資」は企業から見れば自己資金調達の重要な手段であり、個人から見ればより良い人生を送るためのファイナンシャル・プランニング上の重要な手段です。人生を可もなく不可もなくとにかく安全に過ごしたい方はともかく、人生にチャレンジしたい方にとっては「投資」は絶対必要です。「投資」はなにも株などの資産運用だけではありません。将来を見据えて何か資格をとったり体を鍛えたりすることも「投資」です。こういうのを「自己投資」といい、特に20代、30代の若い人たちにはこの方が重要です。一方「投機」とは単なるマネーゲームです。個人で行う信用取引や株のデイトレーディングなどがこれに当たります。「投機」は短期での売買により、とにかくキャピタルゲインを目指します。当然ハイリスク・ハイリターンです。実際には金融機関など機関投資家のプロのファンド・マネージャーも先物などデリバティブや信用取引を駆使して運用実績を出していますが、個人レベルで行うにはかなりの知識とテクニックが必要になります。


ところで近年、子どもに対する投資教育の必要性が論議されるようになってきました。残念ながら教育現場での理解と準備はまだまだであり、導入には時間がかかりそうですが、いずれそのときは来るでしょう(米国では既に小学校から導入されています)。導入に否定的な立場の人たちは、上記の「投資」と「投機」の違いが分かっていません。正直「投機」については、ほとんどプロのテクニカルな分野であり、大学以上の段階で必要のある人だけが勉強すれば良いでしょう。しかし「投資」の教育は絶対に必要なのです。より良い人生を送るための自身のライフプラン上の手段として、またその投資された資金がより価値の高いサービスや商品となって社会に還元されることをしっかりと子どもに教えていかなければなりません。そうすることによって世の中のしくみやその中での自分の人生を自分で考えられる人材が育つのだと思います。


FP事務所R&Aコンサルティング CFP 西本健

コラム(FP講座)http://www.randac.com/column.htm



ケンちゃんさんをフォロー

ブログの更新情報が受け取れて、アクセスが簡単になります

Ameba人気のブログ