ゼロ金利解除後の個人資産運用 | 広島のプロ家庭教師~日々是好日~

広島のプロ家庭教師~日々是好日~

その日その日が最上であり、最高であり、かけがえのない一日であって、日々の、苦しみ、悲しみ、喜び、楽しみなど、今日を素直に受けとめ、自然の中で生きているということをかみしめながら書いていこうと思います。


テーマ:

今月13、14日の日銀の政策決定会合で、ゼロ金利政策の解除が決まりました。今回はゼロ金利政策解除後の個人の資産運用について、金融商品別にまとめてみたいと思います。


<長期金利は大幅に上昇する?>


普通、今後しばらくの間金利の上昇が予想される場合、長期金利は将来の短期金利の上昇を先取りして、上昇しやすくなります。そこで今回のゼロ金利解除のやり方ですが、政策金利、つまり短期資金市場の金利の誘導目標が0.25%になっています。日銀や政府関係者からは当面の間、低金利を続けるという趣旨の発言が見られますが、これはゼロ金利解除を受けて、長期金利が急騰することを避けようとする目的のものです。しかし市場では今後しばらくは0.25%の状態が続き、物価が順調に上昇するようだと、年後半には0.5%まで引き上げられるのではないかというのが標準的な見方です。つまり、短期金利は少々上がるだけだが、長期金利は短期金利以上に上がる公算が大きく、同時に不安定化する(変動リスクが高まるというということ)ということです。ではこの状態で、個人の資産運用について、どう考えるのがいいのでしょうか?


●普通預金


普通預金は、物価がマイナス変化(つまりデフレ状態)で、短期金利がゼロに張り付いていた時代よりも、相対的に不利になります。大手銀行が相次いで普通預金の金利を上げることを発表しましたが、(まして小口ならば)微々たるものです。デフレからの脱却が鮮明になれば、これまでよりも不利だ、と認識しましょう。


●定期預金


定期預金は、市中金利に比べて大した水準にならないし(特に小口では)、金利のいいものは解約出来なかったり、解約のペナルティーが大きかったり、銀行が延長オプションを持っていたりするので、あまりお勧めできません。金利が上昇傾向にある中で、相対的に低利に資金を固定するだけになる恐れがあります。


●中長期の固定金利の債券


資金を低利で固定する点は定期預金と一緒であり、金利が上昇すれば価格は下落します。満期まで持てば価格は戻りますが、価格が下がった時点で不利な運用をしていたということなので、得にはなりません。


●個人向け国債(10年満期タイプ)


個人向け国債は半年ごとの変動金利なので、金利上昇リスクに対して強いし、しかも先に上昇しがちな長期金利を基にして、実質的には短期運用のリスクの金利が決まり、しかもそれが長期国債の利回り-0.8%という、目下の長短金利差を考えると非常に得な条件で決まるので、貯蓄用にはベストといっていい商品でしょう。


●株式


最近の株価下落で幾らか新規購入の魅力が増していますが、金融引き締めが始まり長期金利が上昇する局面では積極的には買いづらい。しばらくは株価の上昇局面もあると思いますが、金融引き締めは株価にとってはやはり逆風ではあります。


●外貨預金


外貨預金は、そもそも為替の手数料が高すぎるなどの問題もありますが、それに加えて日本の金利が上昇するということは、方向として内外の金利差の縮小を意味するので、円高のリスクがあり今はお勧めできません。


●不動産投資信託(J-REIT)


これまでまずまずの利回りを実現して人気を呼んでいたREITは、プラス材料とマイナス材料の両方があります。プラス材料については前回のコラム内容のとおりです。金利上昇が不利に働く場合(金利上昇は借り入れのコスト上昇、不動産価格にマイナス、一般貯蓄商品との利回り差が不利に変化)もありますので、今後注意が必要です。


●投資信託および変額個人年金保険


投資信託や変額個人年金保険(以下、変額年金)のメリットは将来のインフレリスクに備えられることがあげられます。これは金融機関の典型的なセールス話法でもあるので、注意を促すFPや専門家もいますが、メリットであることは確かです。注意すべきことは他の金融商品に比べて販売手数料が割高なことです。売る側が儲かる商品であることも事実であり、購入する際には商品の特徴やリスクについて細心の注意を払ってください。


<結論>


預金を解約したいときは、安易に銀行がすすめる金融商品を買うのではなく、貯蓄なら10年タイプの個人向け国債にするのがよいでしょう。債券を買うなら中長期債は避けて短期債か変動利付債。将来のインフレを気にしてリスク商品で運用したい場合は、自分が納得して選んだ投資信託や変額年金、できれば運用資金の一部で株式を数銘柄買っておくといいでしょう。



FP事務所R&Aコンサルティング CFP 西本 健  


コラムへ  http://www.randac.com/column.htm



ケンちゃんさんをフォロー

ブログの更新情報が受け取れて、アクセスが簡単になります

Ameba人気のブログ