天気予報も雨雲レーダーも、雨の気配はない
だけど、見上げれば怪しげな黒い雲
平地歩き用に、折り畳み傘持ってきた方が良かったかなー
ま、いっか、カッパあるし
昨日のハイキングで気をよくして、今日はコースを少し変えて、同じ山に登りに行く
眺望がいい隣の山まで縦走したいなぁ
そんな欲が出てきたけど、昨日の下山後の疲労を考慮して、まだまだ我慢
すれ違う人も少ない、静かな山道
山頂では、別のコースからのハイカーが何組か
一応眺めてみたけれど、この曇天では富士山は拝めない
水分補給しながら、持参した塩昆布おにぎりを食べようか持ち帰ろうか考えていたら、雨がポツポツ
カッパ着なくても乗り切れそうかな
ここの道は、雨で滑りやすい粘土質だから、下山中に本降りにならないといいな
そんな願い虚しく、雨足は強くなる一方
道にごく細い、川のような流れが出来てきた
これは完全にダメだわ
途中で、比較的足場が良いところで、ゴアテックスのカッパの上着だけ着用
カッパに『ババババババ…』と雨が打ち付ける
カッパの帽子のつばから、雨が滴り落ちる
そうそう、雨の日の登山って、こんなんだったわ
ここは低山、雨で特に人通りは少ない
粘土質の土に、豊富な濡れ落ち葉というスリップしやすいコンディション
ときどき急斜面
幅の細い道のところどころ側面が崖
下手なコケ方をすると、すぐに救助されることは期待できない
途切れがちな集中力を呼び起こしながら、細かくステップを刻んで降りていく
軽い気持ちできたけれど、想定外の本格的なトレーニングになってしまった
無事に下山できてホッと一息したいけど、家に着くまでか遠足
この土砂降りの中、傘も差さずに歩いているせいか、すれ違う人が少し驚いた顔をしてこちらを見ていたような気が
家に着いたら、とにかく洗濯と道具の片付け
そうそう、雨の日の登山って、道具を洗ったり乾かしたりがひと騒動なのだった