探偵事務所についてから1時間、ことの経緯から料金体制までを事細かく質問攻め。
ホームページでは公開されていないリストを1ページごとに写真で記録し、会話もすべて録音をした(了承済み)。
返金されることはまずないだろうと、わかっちゃいたけど素直にはなれない。
母から一瞬で奪った200万円がコイツらのお給料となると思うと、姉弟でごねずにはいられなかった。
そう、困らせるのが目的。
やっと調査結果の報告を聞くことになり、まずはDVDとファイルを渡された。
診療内科を受診し、軽いうつ状態だと診断されて安定剤を服用している母にとって、不倫相手の顔をみることが良いこととは思えなかったため、探偵事務所に向かう電車で「母さんはみないほうがいい」と伝えていた。
しかしながら、おかしな方向に闘志を燃やし始めた母は「私もみる!そうじゃないと戦えない!」とか言っちゃってさ・・・。
やめたほうがいいと止めたが「私が払った200万だ!」というので、仕方なく母も一緒に証拠のDVDとお手元の資料をご覧ください開始。
お手元の資料には、調査対象者である父と不倫相手の名前と住所が記載されていた。
次のページには、調査目的、調査方法、調査日程があり、調査日程は5日の計57時間。
簡単に時給計算すると、36,363円。日給40万円だと!
DVDとお手元の資料には、父と不倫相手がカラオケから女性の家に向かう様子が映っていた。
黒髪ロン毛の白ワンピース、物心ついたころからショートヘアの母とは真逆の女性。
父はどこで覚えたのか、車のドアを開けるエスコートに加え、移動の際は年甲斐もなく手をつないで歩いていた。
その様子をみて、母は「ジジイの好きそうな女だわ。昔っから髪の長い女が好きなのよ」「車のドアを開けるなんてしてもらったことない!」といちいち華麗にツッコむ始末。。。
だから、見るなって言ったじゃん。