あまり知られていませんが、

がんになっても、半数以上は死にません。


そしてこれもまた知られていませんが、

大腸がんにいたっては8割のステージ4患者がそれを知らないというアメリカの研究結果もあるくらいですが、

ステージ4のがん患者は例外をのぞき、死すべき定めにあります。

 

ステージ4のがん患者のがんがすべて消えた! なんてことは5万人にひとり起こるかどうかの奇跡です。研究によっては10万人にひとりと言ってることもあります。


とはいえ、がんがあるのに、あの人まだ生きてる! は、がん種によってはけっこう聞きます。甲状腺がんは予後のいいがんの代表選手で、ステージ4でも5年生存率が7割以上だそう。

 

私の身近な人に、50代で4期のがんになり、半年後に死ぬといわれたまま70代になっている人がいます。

その人のライフスタイルは、

毎日あびるほどお酒を飲み、タバコをやめず、食事は食べたいものだけ食べる。

運動はいっさいしないし、社交もしない。ここ十年以上、病院に行かず、検査もせず、

フレイルといえるほど痩せています。

 

がんの原因は、毎日くりかえしている遺伝子の複製にエラーが起こることです。

エラーは老人ほど起こりやすく、喫煙や飲酒をする人も起こりやすい。

その人の体内ではさぞや複製ミスがやまほど起こっていると思われますが、がん細胞が限界以上の数にならないのでしょう。

 

努力でがんを遠ざける方法を、まだ人類はみつけていません。

なんせがんになる理由のほとんどが遺伝子のコピーミスですから、運が悪いとがんになる。

さっぱりしたもんです。

ただ男性の場合、たばこが原因のがんが3割もあるのですから、たばこはやめたほうがいいですよね。

 

野菜や果物が原因でがんになる人はたったの0.4~0.8%だそう。

食べ物とがんの因果関係はない、と言ったら怒る人がいっぱいいそうですが事実です。

食べ物でがんを防ごうなんてナンセンス! と、恐れをしらないわが主治医も言ってます。

じゃあなぜ、●●を食べたらがんにならない、という言葉が世に氾濫しているのでしょう。

 

そういう本を出している人が、「こんな論文がある」「こんな研究がある」レベルのことをさも最終結論のように扱うからです。

食とがんの関連を探る研究は世界中で行われていますが、「論文(研究)がある」というだけ。

理屈は正しげだけど、ある程度以上の数の人間を使って臨床試験した結果をもっていっているわけではないので事実とはとてもいえません。

 

ブロッコリーを食べるとがんを防げる という研究をしている人は世界中にいます。

ニンニクしかり、キャベツしかり、にんじん、レモン、いちご、大麻しかり。

しかし、それがエビデンスといえるほど十分な数のヒトを対象にした研究結果はない。

たいていはマウス対象の研究で、人を対象にしたリサーチとなると数が少なすぎて信憑性に乏しく、お話にならないものだらけ。NHKでさえやり放題。事実かどうかにかまっちゃいません。

驚くことに、野菜をたくさん食べるとがんを防げる、でさえ答えは出てません。

お酒を飲みすぎるとがんになる、というのも可能性はかなり高い、といえるだけで確定に至っていません。

 

私が今使っている抗がん剤はロンサーフ。

5年前に販売開始されたときは、臨床試験の成績がよくて異例のスピードで承認が下りたそうです。

すべての人に効くというわけではないけれど、DNAに働きかけてがんの成長を阻害するそうで、

吹けば飛ぶような小さな錠剤が一粒2500円もする。

さて私には効くのか効かないのか?

今のところ効果があるようです。

DNA検査で効く薬を探す方法では当たった(?)ことがありませんが、

これまでのところ抗がん剤が私に効くことは多いです。

最初の抗がん剤はいきなり9割近く腫瘍マーカーが減ったくらいですから。

 

抗がん剤が効く人と効かない人がいるそうです。

主治医に効く人の条件を以前聞きましたら、「痩せすぎていない」「治療に前向き」「主治医と相性がいい」の三点をあげてくださいました。

 

私はこの3点をクリアしているだけでなく、抗がん剤治療を適切にしてもらったことと、緩和ケアを十分にしてきたことも薬の効きをよくしてくれているんじゃないかなと思います。

 

緩和ケアというのは、死ぬ直前にするものだという誤解がありますが、

主治医は、緩和ケアはがんになる前から始めたほうがいいと主張しています。

地震がやってきてから防災対策をしても遅いのと同じで、

がんになる前から防災対策をしておくと、がんになったときの生存率が変わります。

 

がんの防災とは運動です。

がんになる前から運動をしておくとがんの死亡危険率を2~4割減らすことができるという報告があります。

病気になってからでも運動習慣をつけると効果は得られるそうです。

早くから緩和ケアをしたほうが生存期間が長くなるという臨床実験もあります。

 

何を食べるとがんにならないか?という問いに答えは存在しませんが、

がんの人も、まだがんになってない人も、運動をして体力、筋力をつけておくことは十分に意味があります。

 

がんになってからでも体力をつけ、筋肉をつけるほど、薬の効果を高くできるそうなので、

薬の緩和ケアで体から苦痛をとりのぞき、楽になったら運動を始めるべきなのです。

 

早期からの緩和ケアは特別のことではないのですが、

緩和ケアに腰がひけている医師はけっこう多いようです。

主治医が緩和ケアをしてくれないから、とあきらめることはありません。

大津秀一先生はビデオ電話などで対応してくれるので地方に住んでいても治療を受けることができます。

 

医療用麻薬を早くはじめるとあとで痛みが強くなったときに効かなくなるとか

寿命が短くなるとか、医療用麻薬が効かなくなったらもう手がないとかはすべて間違いです。

主治医・押川勝太郎先生のユーチューブで「緩和ケアと医療用麻薬の大誤解」を検索して視聴してみてください。

 

主治医に苦痛をいえないために、治療ができないことが多いそうです。

言っているけど過少申告してしまう人、これくらいは耐えられるから言わなくてもいい、と遠慮してしまうなどは高齢男性に起こりがちなんだとか。

それは患者のQOLのためにならないだけでなく、生存年数を短くすることと、最期のときを苦しいものにするのにもつながるので、

日常的に苦痛を正確に医師に伝えるのは練習だと思ってやったほうがいいみたいです。

 

長生きするほど、新しく出てくる新薬を試せるという恩恵にあずかれるのですが、

長生きしていても元気でなければ、新薬が試せないし、試せても効果がでません。

がんが体内にあっても元気でいることができるのですから

なるべく緩和ケアを積極的に行い、しっかり食べてしっかり筋肉を作ることが重要です。

さて今から犬と一緒に山のほうにいってきましょう。

歩くくらいじゃ筋肉がつかないので、ランニングくらいしなくちゃだめなんですけどね。

 

今日こんなことをながながと書いたのは、

今朝、お散歩しながらおっとと話していて、

がんのことを知らない人がほとんどだね

という話題になりまして

私たちはずいぶん物知りになったので

がんじゃない皆さまにおすそわけしたくなりました。

 

 

農薬散布なし、肥料不使用のぶどうは

錦自然農園