西方音楽館のブログ

館長と副館長が西方音楽館の魅力をお伝えします


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1023日、31日にペダルクラヴィコード・リサイタルを行っていただく大井浩明氏へ、ペダルクラヴィコードについてご質問しました。

・練習楽器としてはどう思われますか?

ペダルクラヴィコードは、響きがやや異なる通常のクラヴィコード(手鍵盤)2台が積み重ねられ、その下に足鍵盤による低音クラヴィコードを合体したものです。ゆえに、鍵盤間の連結装置(カプラー)はありません。足鍵盤は通常より横幅が広く、下鍵(白鍵)に比べ上鍵(黒鍵)の位置が高めで、足の縦方向の稼動域も狭いため、どのみち踵(かかと)を使うのは困難に思えます。足鍵盤も手鍵盤と同様に繊細なタッチが求められます。もしこれがオルガン用の練習楽器であるなら、「最上度の鍛錬になる」ことは確かです。手鍵盤部は分離しても使用可能ですので、そのまま《平均律》や《フーガの技法》も演奏出来ますね。西洋音楽史の根幹に位置する、伝説の楽器を目の当たりにするのは、私にとっても素晴らしい体験です。現代のピアニストがチェンバロやクラヴィコードに面食らうのに喩えれば、(言い方は変ですが)ペダルクラヴィコードはあたかも「古楽器のオルガン」に触れたかのような衝撃でした。


・演奏楽器としてはどう思われますか?

パイプオルガンが教会の豊かな残響の彼方で高らかに吹き鳴らされているのに対して、ペダルクラヴィコードでは耳元でヒソヒソと内緒話をささやく感じで、二者には大きな時空間的なへだたりがあります。どちらでも成立するように書かれているのが、バッハの譜面の面白いところです。オリジナル楽器を精査なさった小渕晶男氏によるレプリカは、ペダルクラヴィコード独特のニュアンス、アーティキュレーション、音色など、弾き手・聴き手ともに想像力をかきたてられる、多様な可能性を秘めていると思います。


パイプオルガンで演奏されることが圧倒的に多いJ.S.バッハのトリオ・ソナタとパッサカリアが、大井浩明氏の頭脳と技でどのような音楽に姿を変えるのか、ぜひ聴きにいらしてください。


詳細は、西方音楽館のホームページをご覧ください。http://wmusic.jp



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