お昼時、迎春準備でお尻に火が付いている状態なので、コンビニの温めるうどんで済まそうと麺をすすっていたら突然大量のJkさんたちご一行がやってきました
平日の昼に何事かと聞いたら、テスト期間と学期末なので学校は午前中で終わりとのこと・・・。
恋愛おみくじをひいて、あ~でもない!こ~でもない!と笑いあいながら楽しそうに談笑する姿は境内に清涼感すらもたらします
そんな中で、一人のJKが「氏子って書いてある!氏って教科書に出てきた足利尊氏の氏と同じじゃん」というと、友人が「氏って虫のことじゃないの!」と真顔で答える・・・。
すると、連中、うどんをすする私をチラッとみて、ゆっくりとこっちに近づいてきた・・・
お年頃の特徴なのか、バラバラだった彼女たちが一気に群れに戻る・・・(よくよく見れば幼少時からしょっちゅう遊びに来ていた子供ばかりだった・・・)
そして恒例の質問攻め!!!答えるけれども、うどんだけは食べさせておくれ~~~
当社の職員は私以外、ドライといいますか、普通の対応するので、皆しれ~~~っとしている
でもね!こんな風に遠慮なしに質問してくれる環境づくりって、とても大事だと常より運営理念に掲げているので、逃げも尾隠れもしません。(キッパリ)
さて、質問は「氏って何?」だろうと構えていたら、背の高い女子が「ねえーーー宮司さん聞いて!なんで男って幼稚なの!わたしと付き合うって言いながら、友達とプロレスしたりゲームしたり全然真面目な交際をしてくれない。別れたほうがいいの?おみくじも末吉だったし!」だって・・・
高校生の男子の精神年齢が女子よりも遥かに低いなんて当たり前なのですが、それがまだ理解できない彼女もまだ幼いんですネ~~
わたしは「竹取物語」のお話をしてあげました!
かぐや姫の物語って、実は大昔の性教育とも言われております。月に1度の生理現象はお子様を授かるきっかけとなる大事な働き。こんな時こそ、自分を命がけで守ってくれるであろう精神的にも経済的にも成熟した男性を選択できたとき、それが夫婦となる決心がつく瞬間。でも、そうではない相手と判断したら、かぐや姫が月に帰ったように、その時は見送るが吉!
つまり、高校生の段階では、家庭を築いていく手段も精神も未熟なのだから、交際というよりはお友達感覚でお付き合いすれば良い。さもないと月に帰られないような現象が身に起きて、子供が子供を産むなんてことになってしまうからね!
彼女は真剣に聞きながら、「へ~~竹取物語ってそんな意味があったんだ~~超学んだわ」と襟を正したようでした。
次にいよいよ「氏名の氏(し)。つまり氏(うじ)ってなんなんすか?」と素晴らしい言葉使いで(笑)質問がきました。
これは先のかぐや姫の話ともつながる内容です。今では氏というと苗字の意味ですが、これを遡ると、実は遠い遠い皆さんのご先祖さまに戻っていく意味であることがわかるのです。
皆さんは女性ですから、将来母親となる可能性を秘めております。
母となる女性は、それまでの幾千、幾何万のご先祖様の血をつなげ、新たな命にこの世に光を見せようと、同時に新たな命もこの世の光を見ようと、産道という道を通ってきますよね
実は氏とはこの産道のことで、本来は「産路(うじ)」と言ったのです
先ほど「氏子(うじこ)」という看板を見たと思いますが、これも「産道を通ってきた子供」、つまり「産路子(うじこ)」と捉えれれば意味がよくわかるはずです。
神社は、その地域の自然や経済に必要な機能神を祀り、それ以外にも、皆さまの先祖を隠れた見(=隠身=神)が確かに存在した証として、しかも日本独自の慣習や風習を残し次世代につながるバトンの役目として二千年にわたり受け継がれてきた場所です。
女性に子宮や産道があることに尊崇の念をもったご先祖さま方は、お宮と参道という母の心を具現化された神社を全国に建立したのですね!
この時点で、JK全員から笑顔は消え、本気で聞き入ってくれています
最後に、お若い皆さんにおじさんからお願いです。
これからも神社にお参りして欲しい・・・。でも、恋愛成就ばかりを祈るのではなく、恋愛成就をお願いできる環境
が、当たり前ではなく、皆さんのご先祖が必死にこの国の命のバトンをつないでくださった「命がけの努力」があったという事実にあらためて感謝して欲しいと願います
それが心で感じ取ることができた瞬間、「当たり前ではないから有難い」と琴線に触れることでしょう
自身の身を大事にすることって、最高の孝行だということがわかってもらえれば、今からのびたうどんを食べるわたしにとっても1番うれしいことです。
是非、素敵な女性になってまた戻ってきてくださいね!とエールを送りました。
すると彼女たち・・・「授業よりも勉強になります。いつもありがと~~~。でも、わたしたちが戻ってくるまで生きててくださいね」だって・・・・・・・・うどん返せーー