歩道橋を渡りながら、ふと死んだばあちゃんのことを思い出した。
久しぶりに尾崎豊の歌碑の前。
上京して間もない頃、派遣のアルバイトでよくここを通った。あの頃は、辛かった。
途方に暮れていた、いつか必ずなんて思いながらも、いつになったらその時が来るのか、不安だった。
もちろん今だって不安はあるけど、今は大丈夫、仲間がいっぱいいるから。
新しく「涙の路」って唄を書いた。
涙の路
たまには変わったことでもやろうと
街角の占い師に
占ってもらったこのおれの人生
占いは当たったのか
夜のふくらみ あの子の影
ガード下の歌うたい
迷っていたよいつだってそうさ
路をはずしたのか
幸せになる方法なら週刊誌に載ってたよ
手探りで行く涙の路
ずっとひとつのことで
たったひとつのことで
今日もひとつのことで
悩んで笑って
昨日は想いを便箋に書いて
マッチで火をつけた
灰が空に舞って蝶々みたいで
想いは届いたのか
どんなときだって君は君で
おれはおれさそうだろ
誰かが決めることじゃない
たったひとつのことで
ずっとひとつのことで
今日もひとつのことで
悩んで笑って
弱いんだよ
負けるなよ