ポントワースの河辺にて | nishicapiのブログ

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ゴッホの部屋へ行ってはじめて今日がゴッホの命日だと知った。
正確には日が変わって7月29日の午前1時ごろであるが、なぜ昨日もオーベールへ行っておきながら、まさに今日あの部屋を訪れることになったのだろう。
この偶然のおかげで、なおいっそう印象深い旅となった。
昼飯食い損ねたり、馬小屋に迷い込んだり、とにかく楽しかった。
インフォのご婦人は本当に親切で、昨日のホテルの予約も助かったが、今日はインターネットまで使わせてくれた。
ポントワースは何もない田舎町だが、美しい好いところだ。
ただ昨日のサッカーはきつかった。熱射病すれすれだったように思う。
少年たちは元気だ。
(翌日)今日はゆっくり休養のはずだったが、最後にゴッホの麦畑へいったのが強行すぎた。走って叫んで感動して、気がつけば終電いっちゃってた。
駅員のにいちゃんうそつくなよとも思ったが、いまさらそんなこといってもはじまらないのでヒッチハイク。
幸運にも通りかかった2人の紳士がのせてくれた。御礼かたがた見送ったときに気がついたらベンツだった。いいシートだとは思っていたが。
今シャワーあびてすずんでいるところだが、本当に疲れた。足が痛い。
明日はいよいよブダペスト、未知の国へと出発だ。
遠いのだからしかたないが、金も時間もすごくかかる。
安い宿みつけて移動を控えないともたないな。

荷物が重たいので、また荷物があって動けないので、7時間ぐらい駅でひたすら座り込み。
洗濯もしたし、ターミナル駅まで移動しただけで非常に疲れたので、売店でサンドイッチかじっておわり。荷物預けて街へ出る気にはならなかった。
すると、隣にいた女性が泥棒被害に。俺はひもで繋いでいたので大丈夫だったが、まったく気がつかなかった。嫌だね。
独りでいるのは安全ではないようなので、ツーリング旅のドイツ人少年グループに話しかけて合流。あまり見知らぬ人とは話さないみたいだけど、まあ近くには座らせてくれた。

これは14年前の日記から抜粋。




ポントワースはいわゆる観光地ではないが、美しい街だ。
パリのサンラザール駅から50分ぐらい、郊外のベッドタウンで、パリからオーベールシュルオワーズへ行くにはここで乗り換えとなる。
その名の通り、オワーズ川がセーヌ川と合流する交通の要衝である。
PONTOISE
Pontはフランス語で「橋」という意味です。
坂道の多い街で、丘の上に空中庭園があり、バラが咲き誇り、ちょうど木陰の石のベンチに座ってサンドイッチ片手に旅のスケジュールを立てた。
また、中心街の反対側に、大学のキャンパスがあり、運動場の片隅ではヘッジホッグ(はりねずみ)の死骸に大量の蛆がたかっていた。

オワーズ川は大きな河で、夕暮れ時の橋からの眺めは異邦人としての自由と冒険の気分を呼び起こす。
我が家の裏手を流れる荒川でそう感じることはまずないことである。
印象派の画家ピサロの所縁の街でもある。

1日あれば歩き回れるのだが、飽きたらパリまでも近いので、例えばパリコレ期間中などのハイシーズンの宿泊地としても便利なロケーションであろう。

また、ヴェルノン(ジヴェルニーの最寄駅;といっても5kmぐらい離れている街)もセーヌ川沿いの美しい街で、駅の近くのホテルは洒落た佇まいで素敵です。ホテルの1階のバーでコニャック片手に読書して宿の黒い犬をなでまわした記憶があります。こっちは30年近く前なので、街並みも変わっているかもしれません。
※パリコレのためパリオペラ座近くのホテルを追い出されたので、ジヴェルニーのモネの庭行ったついでに泊まったホテル※