夜雨 | 永劫回帰

永劫回帰

価値なき存在





夜が呼んでいる雨に


わたしは道を見失なった



あの日から片時も止まない雨


涙のかわりに頬を濡らす



あなたにとっての裏切りは


わたしにとっての必然だった



やさしさなんていらなかった


出逢わなければよかった


あの日の言葉ひとつさえ


疑ってしまうのは疚しさか



あの時間に意味なんてない


そうは思えないままに


雨の中に夜の闇を見ている



止まない雨があることを知る


心が溺れ死んでいた