赤い夜の詩 | 永劫回帰

永劫回帰

価値なき存在



夜の中に赤いしたたり



またひとつこぼれ落ちた何か



そのたびに張りついたような笑みが増える




間違いを糺すには遅すぎる命



戻れない過去は失くした正義の墓場



いや正しさなんてなかった



必要さえもどこにもなかった




今に生きる者はいつか未来の礎となる



誰も知らず誰にも知られず



記録にも記憶にもないモノとなる




なぁアンタ生きているかい?



ひび割れた鏡は応えずただ冷めた笑みを浮かべる