Shutter Island | 永劫回帰

永劫回帰

価値なき存在

選択という名の強制で失望とか絶望とかを押し付けられて

 

ボクらは夢とか未来とかを奪い取られてしまった

 

希望という言葉は口にした瞬間に吐瀉物に成り果てる

 

蔓延る同調圧力は個性という魂を根底から抉り取り

 

踏み絵みたいに足蹴にすることを強いられた

 

同じでないことは遍く悪と呼ばれ

 

抵抗すれば欠陥品の刺青を施された

 

社会の枠外という牢獄で一生飼われ続ける理想郷

 

あの日から欠けたままの自己認識

 

埋められないから見ないふり

 

締め上げにかかる連中にボクらは無抵抗で為すがまま

 

不等価交換の取り引きが成立

 

昨日は金剛石だった消し炭は未だ眼醒めず

 

無価値という価値感を共有させられる

 

それがボクらのいる世界で

 

生命の輝きは消費される燃料に過ぎない

 

そうやって蝕まれるに任せて世界がボクらを拒否するなら

 

ボクらはボクらの世界を創る

 

誰にも知られない世界を

 

二度と奪われないように

 

死すらも超えた気高さを以て